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2011/06/15
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サナア、パリの老舗百貨店を複合施設に改装   「軽さと透明感」をコンセプトに

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2011/06/15

LVMHは、現在閉店中のパリ老舗百貨店サマリテンヌの未来を決定した。安全性の問題もあり、2014年まで改修工事を行う。

La Samaritaine
改修後のサマリテンヌのイメージ図- Photo: Samaritaine

サマリテンヌのCEOギオニ氏は、安全基準の問題などもありラグジュアリーグループLVMHが提案したプロジェクトの複雑さを訴えている。「4・5年かけて行われた調査によると、以前の売り場面積を維持することが難しいことが分かりました。ですから、他のプロジェクトも混ぜた形での再開になると思います。」同氏は語る。

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階段をガラス張りにし、有名なガラスの天井はリニューアル- Photo: Samaritaine
セーヌ川沿いのアールデコ様式の建物内には、2万6000㎡の店舗、7000㎡の公営住宅、60人の子供を受け入れる幼稚園、2万㎡のオフィス、高級ホテル、シュバル・ブラン80部屋が共存することになる。

改装を任された日本の建築家ユニット、サナアはリヴォリ通りに面したファサードの改築を提案している。「ファサードの役目は、サマリテンヌ本来のフラン・ジュルダンとアンリ・ソヴァージュの作風を維持しながら、他の建物とのハーモニーを作ることです。軽くて透明感があり、周りの歴史的な建物と同じリズムの波を持ったファサードを作りたいと思います。」サナアの創始者、妹島和世氏と西沢立衛氏は語る。

百貨店は中も大切だ。「以前から建物内に中庭が一つありました。それをあと2つくらい増やしたいです。様々なブティックが並ぶ地下一階から二階部分になると思います。」と妹島氏と西沢氏は語る。

CEOギオニ氏も中庭を増やすことには賛成しているようだ。「商業的な課題もあります。リヴォリ通りに面した500㎡から2000㎡になるだろうと思われている商業施設部分は問題ないと思われます。しかし、それだけでなく緑豊かな中庭などで来店するお客様を魅了しなければなりません。リニューアルのコンセプトを多様化させたいと思っています。」と、同氏は語っている。

現時点ではまだLVMHグループのどのブランドがサマリテンヌに出店するのかは明らかになっていない。4階と5階はオフィスと公共住宅、幼稚園になる。計4万5000ユーロのコストが予想されており、行政の都市開発部の承認はまだ降りていない。2012年6月頃の着工が予想されている。

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