2012/12/05
スタイリッシュなレインウェアを提案する仏ブランド「Wanda Nylon」、2013年2月に東京でも販売開始
2012/12/05
フランス・パリでスクーターを愛用するJohanna Senyk(ジョアナ・セニク)は、雨の日でもスタイリッシュに装える、機能性とデザイン性に優れたレインウェアを作りたいと考えた。こうして彼女は2012年、2007年のイエール国際モード・フェスティバルで「1.2.3賞」を受賞したドイツ人デザイナー、Peter Hornstein(ペーター・ホーンスタイン)と共に、雨や水に強いプレタポルテをコンセプトにした斬新なファッションブランド「Wanda Nylon(ワンダ・ナイロン)」を立ち上げた。
「Wanda Nylon」初の2013年春夏コレクションでは、透け感のあるライダースジャケットやフードジャケット、トレンチコートなど、約40種のスタイルを披露。機能的でありながらクチュール感の漂うデザインが魅力だ。価格帯は200〜600ユーロ(約1万2000円〜6万5000円)。独自の素材を開発し、ポリ塩化ビニルよりも加工しやすく着心地の良いポリウレタンを使用している。また、商品の90%にリサイクル素材を用いて、環境に優しいコレクションを目指しているという。
フランス国内だけでなく海外からも注目を集め、現時点の販売拠点は約50カ所となった。パリでは、百貨店の「ボンマルシェ」や「プランタン」のほか、「Maria Luisa(マリア ルイザ)」、「l’Eclaireur(レクレルール)」、「Montaigne Market(モンテーニュ マーケット)」といったセレクトショップで販売されている。パリ以外では、南仏のマルセイユ、バスク地方のビアリッツ、ブルターニュ地方のカンペール、コルシカ島のアジャクシオにも販売拠点を置く。
日本では大阪のセレクトショップ「HNW」に加え、2013年2月からは東京のセレクトショップ「Restir(リステア)」でも取り扱いを開始する予定だという。その他、アジア(中国、香港、台湾、韓国)や米国でも販売を開始。欧州では、ブランドのコンセプトでもある「ポップで60年代風のデザイン」を好み、雨の多い英国を主要ターゲット市場とする。
当面の戦略としては、秋冬コレクションで販売拠点を約100カ所に拡大すると共に、革新的で着心地の良いファッションを提案するための研究開発に注力するとしている。Johanna Senykは、「衝撃を吸収するシリコン素材や、通気性のある防水素材などを検討している」と説明する。
また、今後はウィメンズのプレタポルテに加え、ユニセックスなアイテムも展開していく。「初コレクションでは、当ブランドのコンセプトを明確に打ち出すため、ミニマルで分かりやすいデザインにした」「次回はもっとポップで、遊び心を感じさせるコレクションになる」とコメント。アクセサリー(帽子やバッグ)のほか、ビーチウェアの展開も予定しているという。
(1ユーロ=107円で換算)
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