掲載日
2016/08/03
2016/08/03
ステラ・マッカートニー、ヴァージンカシミヤの使用を中止 再生素材を利用で環境に配慮
掲載日
2016/08/03
2016/08/03
天然皮革やアンゴラの使用を停止したほか、動物実験にも反対の立場を示すなど、積極的に環境や自然に配慮した取り組みを進めてきたステラ・マッカートニー(Stella McCartney)。今回は、ヴァージンカシミヤを再生カシミヤに代用する方針を明らかにした。
様々な素材の中でも、カシミヤを用いた生産チェーンが環境に与える影響はとりわけ大きく、実にウールの100倍にも及ぶと言われている。そうした事実を踏まえ、同ブランドはヴァージンカシミヤの利用を中止し、代わりにイタリアの工場で廃棄されたカシミヤを再生したものを用いていくという。
長らく高級繊維の代表だったカシミヤだが、今日では低価格の商品にも登場するようになった。それに伴ってカシミヤヤギの飼育頭数が増加し、飼料となる草の消費も加速することで、モンゴルの草原が破壊されるという事態を招いている。
「2015年に我々の使用した全素材の中で、カシミヤが占める割合は0.13%に過ぎなかった。しかし、環境損益計算書(EP&L)作成時の計算では、環境に与える影響のうち25%がカシミヤによるものだ。2016年には、これをRe.Verso™という再生カシミヤで代用することにより、環境への影響を2%にまで抑えることができると見ている」とブランド側。
ステラ・マッカートニーは、Sustainable Fibre Allianceや野生生物保護学会(Wildlife Conservation Society)といった組織と協力し、モンゴルの草原再生にも務めている。
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