スポーツブランド初、アディダスが宇宙空間で製品テスト実施へ

　アディダス（Adidas）が国際宇宙ステーション（以下、ISS）米国国立研究所とパートナーシップを締結し、スポーツブランドで初めて宇宙空間でシューズテクノロジーのテストを実施すると発表した。

　今回のパートナーシップは、宇宙空間における製品のイノベーションとサステナビリティーの追求、アスリートのパフォーマンス向上に貢献できるテクノロジーの可能性を見出すことが目的で、契約期間は複数年としている。今年初頭に実施されたスペースXの商業輸送ミッション（CRS-18）ではアディダスのサッカーボールを送り込み、地球上の風洞を超える飛行特性の理解を深めるための実験を行ったという。シューズテクノロジーのテストはミッドソールテクノロジー「ブースト（Boost）」が対象となり、2020年初頭を目処にスペースX（SpaceX）のミッションを介して宇宙空間のISSへ輸送される予定だ。
 
　アディダス ブランドストラテジーのヴァイスプレジデントのジェームズ・カーンズ（James Carnes）は今回のパートナーシップについて、「スポーツパフォーマンスの改善を共同で創造できるだけではなく、アディダスのサステナビリティへの献身的な取り組みにも適用できるプロセスとデザインを探求することができるだろう」とコメントしている。