ソニーが新素材「トリポーラス」のライセンス展開を開始、防臭・消臭が求められる様々な分野に活用へ

 ソニーが、独自開発の植物由来多孔質炭素材料「トリポーラス(Triporous™)」のライセンス供与を今月から開始すると発表した。吸着特性に優れた新素材で、水浄化や空気浄化、防臭・消臭が求められる様々な分野で製品やソリューションとしての活用を目指す。

ミツヤコーポレーションとトリポーラスを活用した製品

 トリポーラスは、シリカを含む籾殻など余剰バイオマスを原料とした独特の微細構造を有する多孔質炭素材料。従来の活性炭で確認されるマイクロ孔(2nm以下)に加え、マイクロ孔よりも大きなメソ孔(2~50nm)とマクロ孔(約1μm)が多数複合しているため、水質汚染の原因となるフミン質やアオコ毒といった有機分子やアレルゲン、酵素などの小さなタンパク質やウイルスなど、従来技術では吸着しにくかった分子量の大きな物質を容易に吸着できる特性を持つだけではなく、有機塩化物や農薬などの低分子化合物に対しての高速吸着を可能にした。
 
 同社は1991年に世界で初めてリチウムイオン二次電池を商品化し、その後も高性能化を目指して研究開発を行ってきた。トリポーラスはその過程で発明され、水や空気の環境浄化から、化粧品や薬剤、衣類や布製品に至るまで幅広い分野での応用が期待されている。また、原料となる籾殻は日本だけで年間約200万トン、世界中では年間約1億トン以上も排出されており、トリポーラスに活用することで、環境に配慮した循環型社会の実現に向けて貢献する考えだ。
 
 2月3日から6日までドイツで開催される世界最大級のアウトドア・スポーツアパレル展示会「ISPO」では、アパレル物流事業などを営むミツヤコーポレーションと共にトリポーラスを活用した製品を両社それぞれのブースで公開する。

 

Copyright © 2019 Fashionsnap. All rights reserved.

テキスタイルイノベーション
新規登録