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ディオール:ピエトロ・ベッカーリCEOが語るリアルなショーの意義

掲載日
2020/07/22
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 7月23日にイタリア・プーリア州レッチェでのクルーズショーを行った「ディオール(Dior)」。クリスチャン・ディオール クチュール(Christian Dior Couture)社のピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccaari)CEOが、コロナ禍における都市封鎖やランウェイについて語ってくれた。

Pietro Beccari


 まだ都市封鎖が緩和されて間もないが、7月だけでも、ナイキ(Nike)とのコラボスニーカーのローンチをはじめ、マッテオ・ガローネ(Matteo Garrone)監督によるファンタジックなオートクチュールコレクションビデオの配信、そして2021年春夏メンズウェアの発表のほか、上海での「Christian Dior: Designer of Dreams」展も開催が迫っており、「ディオール」の話題には事欠かない。さらに、8月には中国限定カプセルコレクション「Dior Amour」も発売予定だ。


- プーリア州はどうですか?
 レッチェは程よい暑さでとても居心地が良いですよ。白い壁とオリーブの木々が夏の太陽に照らし出されて素晴らしい。ただ、皆さんを招待できなかったのが残念です。印象深いマラケシュのショーの後なので、ゲストがいないことだけが心残りですね。

- ショーはどのようなものにしたいと考えていました?
 リアルなファッションショーですからね。周りを見渡してみても、電気技師から工事の作業員、ショープロダクションのスタッフにモデルなど、100人近くが関わっています。レッチェの市長も、「あなた方のおかげで、この街の住民の多くが食い繋げている」と言ってくれました。生のイベントならではのスリルもあります。直前の緊張感は相当なものですよ。どこにもフェイクはない。それが面白いんです。デジタルのプレゼンテーションも悪くはありませんが、やはり生のイベントには違った盛り上がりがあります。

- 次のパリ ファッションウィークでは、やはりリアルなランウェイを予定されていますか?
 そうですね。新型コロナウイルスによる被害には本当に心が痛みます。しかし、パリという街を引き続き手助けしていきたいという気持ちもありますし、リアルなショーをする準備はできている。もちろん、政府やクチュール連盟の最終的な決定には従うつもりです。


 


- オートクチュールコレクションのビデオに関しては、SNSでモデルの多様性に欠けるという批判が出ていたようですが、どのようにお考えですか?
 その件についてはまだ詳しくお話できる状況にないのですが、これだけは言えます。マリア・グラツィア(・キウリ)(Maria Grazia Chiuri)は、そのキャリアを通じて、常にマイノリティーや女性を真剣に擁護してきました。マラケシュのクルーズショーでは、多くのアフリカ出身アーティストを起用し、アフリカで生産されたワックスコットンをメインの素材として使用している。今回のフィルムは、アーティストの作品にリンクした選択であり、隠された意味などないのです。すべてのプロジェクトにまったく同じキャスティングをするなど不可能ですからね。

 


- 今年は「ディオール」にとってどんな年になりそうですか?
 アルノー氏(親会社LVMHグループ会長ベルナール・アルノー(Bernard Arnault))が7月27日の業績発表でアナリスト向けにお話しするでしょう。私からは今のところ何も言えません。

 

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