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デサントがランニングシューズ市場再び参入、日本人向けに徹底した薄底モデルで勝負

By
fashionsnap
掲載日
today 2019/11/14
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 デサントジャパンが、ランニングシューズ市場に再参入する。日本人のランニングを徹底的に分析し、日本人が速く走ることを追求した薄底タイプのシューズ「原点(Genten)」を開発し、昨今のランニングシューズ市場で流行している厚底モデルと差別化。ランニングシューズを皮切りにシューズカテゴリーを中長期的に成長させ、アパレル、アクセサリーを含む総合スポーツブランドとしてのブランド価値向上を目指す。

(左から)デサントジャパンフットウェア開発部 大辻俊作部長、塩尻和也選手、小川典利大代表取締役社長


 デサントジャパンは2012年に一度ランニングシューズ市場に参入したが、「ナイキ(Nike)」や「アシックス(Asics)」といった競合他社との差別化が図れなかったことや、スポーツブランドとしての知名度が不十分であったことから、売上が伸び悩み数年で撤退。その後はデイリーユース用のシューズを開発してきた。近年、傘下ブランドの「水沢ダウン」や「デサント(Descente)」が好調に推移したことや、研究開発拠点「ディスク(Disc=Descente Innovation Studio Complex)」の稼働開始により開発力が向上したほか、アパレルや雑貨などを通じてスポーツブランドとして認知が広まっため、再びランニングシューズを発売し、本格的に市場に参入することを決めたという。
 
 新シューズ「原点」のコンセプトには「新・薄底、新感覚の推進力〜日本人ランナーの足を創る」を掲げ、約2年をかけて分析した日本人の足の形や走行時の負担のかかり方などを踏まえて、薄底でありながら反発力を備え、走行時のストレスを軽減したモデルを開発した。第1弾では「Genten-El(Elite)」(1万7,600円)、「Genten-Rc(Race)」(1万5,400円)、「Genten-St(Speed Training)」(1万3,200円/いずれも税別)の3型を発表。日本人の足の形に合わせて細めの踵や幅広の形状をベースに成形し、走行時の足ズレを防ぐために甲周りに伸縮しにくい生地を採用している。また、ミッドソールの踵側半分を前足部よりも厚くし、中足部になめらかな段差を作ることで高い推進力を実現したほか、アウトソールには、子会社のInoveight Ltd.がマンチェスター大学と共同開発してノーベル物理学賞受賞の対象となった高強度素材「グラフェン」を使い、薄さと強度を両立させた。

 中長距離向けにスピードを重視したGenten-ELは、ミッドソールに高反発のカーボン素材を用いてさらに推進力を上げ、フルマラソン3時間前後のタイムを目指すランナー向けのGenten-RCでは、ボディーの側面にスエードのサポートライン2本をあしらいサポート力を強化。フルマラソン4時間前後の一般ランナー向けモデルGenten-STのミッドソールは、傾斜を抑えて幅広に設定し、若干厚めにすることで安定感とクッション性を高めた。いずれのモデルも、ソールの側面にミッドソールの段差をイメージした落差のあるラインを配している。3モデルは11月15日から公式サイトや一部の店舗で先行予約を実施し、12月13日に直営店やスポーツチェーン店などで発売する。このほかランニングエントリーモデルとして日常使いもできるシューズ「DR-Move」を12月から販売する予定だ。
 
 製品発表会には、新たに同社とアドバイザリー契約を締結した陸上・長距離の塩尻和也選手が登場。怪我のため原点を着用してのトレーニングは現在行っていないが、「フィット感や地面を蹴って進む走りやすさを考えられているモデルだと思うので、早く使用したいと思う」と期待を寄せた。デサントジャパンの小川典利大代表取締役社長は「ランニングシューズ市場はレッドオーシャンで簡単にいかないことは承知している。5年、10年かけても、研究開発の強みを活かして強化し、『ものづくりのデサント』として価値向上を図る」とコメント。2024年までにグループ全体でシューズカテゴリーの売上総数を300万足に設定し、デサント単体目標100万足のうち約半数をランニングシューズが占めることを目指すという。日本市場で売上基盤を構築した後は、同社が重要拠点に分類する中国や韓国への進出を狙う。

 

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