ニューヨーク市、「シュプリーム×ルイ・ヴィトン」ポップアップの申請を却下

by

Emily Jensen

掲載日
2017/05/24

　ニューヨーク市マンハッタン区の地方自治体が、「ルイ・ヴィトン（Louis Vuitton）」と「シュプリーム（Supreme）」のコラボレーションに関するポップアップイベント開催の申請を却下した。計画が十分でないことと、混雑が予想されることが理由に挙げられている。

　ポップアップショップは同市マンハッタン地区ボンドストリートで催される予定であったが、マンハッタン・コミュニティボード2のメンバー32名全員が企画に反対の意を示したという。ポップアップに並ぶであろう人数に対し、適切に整理できる能力が不足しているとの判断だ。
 
　6月末に2日間行われるはずのポップアップイベントに向け、ボンドストリートの一部を合計4日間完全に閉鎖するという計画だった。「シュプリーム」は順番待ちの列1000人を想定していたものの、大勢の客に対応するだけの体制が整っていないというのがコミュニティボードの見方だ。例えば、長時間列で待機する場合、トイレの設備なども必要となってくる。他にも、地域の商店や住民が期間中どのように行き来するのかといった案も示されていない。

　コミュニティボードによると、「シュプリーム」は過去にもニューヨーク市が要求する基準を満たせなかった例があるといい、ラファイエット・ストリートにあるブランド直営店にも定期的に1ブロックほどの列ができていると指摘する。
 
　今後は、長蛇の列ができる可能性のあるイベントを開催する場合、地域の生活になるべく影響を与えないよう対策を取り、申請時には計画を提出しなければならない、ともコミュニティボードは発表している。
 
　「ルイ・ヴィトン×シュプリーム」のコレクションは、1月に行われたパリ ファッションウィーク17年秋冬メンズコレクション中に披露された。7月17日に発売が予定されている。