パリ各所でメンズ合同展開催、次回会場は波乱の総入れ替えに?

 2016年春夏パリメンズコレクションに合わせて、メンズ合同展の「トラノイオム」「カプセルメンズ・パリ」「マン」及びウィメンズプレコレクションの合同展「トラノイプレビュー」が開かれた。「マン」と「カプセル」は26~28日、「トラノイ」は27~29日の会期で、春夏受注の行方を占うトレードショーだ。


 今回から「トラノイオム」と「プレビュー」が事実上合体し、パレ・ド・ラ・ブルス(ブルス)とカルーゼル・デュ・ルーブル(ルーブル)の2会場に296ブランドが出展。日本からは「カシラ」「マンド」など9ブランドが参加した。今までオムだったブルスにメンズブランドを重点的に配置。一方ルーブルにはウィメンズブランドを多く配置したが、主催者のダビッド・アディダ氏によれば、「ブルスの方に、よりクリエイティブなブランドを配置した」という。しかし主催者からのアナウンスが浸透しておらず、ブルスを「トラノイオム」、ルーブルを「トラノイプレビュー」と勘違いしている来場者が目立った。次回に向けての課題と言えそうだ。

 またアディダ氏は、次回以降の展示会場の大幅変更予定を明かした。2016年1月の「オム・プレビュー」はルーブル会場を止め、現在「カプセルメンズ」が開催されているオーステルリッツ駅近くのセーヌ河畔に建つシテ・ド・ラ・モード(シテ)へと変更する。この事により、次回、「カプセルメンズ」の会場変更の可能性が出てきた事になる。また注目されるレディスのセカンドセッションでもシテを使用し、ブルス、ルーブルと合わせた3会場になる。従来使用していたアベニューモンテーニュ会場は現在、引き続き使用するか検討中との事で、モンテーニュが無くなったとしても、大幅な展示面積の拡大となり、ウェイティング企業にとって朗報となりそうだ。

 レピュブリック広場近くのいつもの会場で開催されている「マン」は95ブランドの出展で、うち日本からは「ナナミカ」「ハバーサック」など9ブランドが参加。ここ数年、出展者を増やしながら評価を上げてきたが、7月開催予定だった第3回マン東京の中止に伴い、今年から来年にかけて初開催の予定だったウィメンズ合同展「ウーマン東京」の開催も危ぶまれている。

 シテで開催中の「カプセルオム」は179ブランドが出展し、うち日本からは8ブランドが参加している。比較的好調だった同展だが、出展規模は頭打ちになっており、来場についても出展者の口からは不満が漏れ聞こえてくるようになった。更には前述のトラノイとの会場バッティングの問題も浮上する可能性があり、暗雲が立ち始めているのかもしれない。

 パリの展示会オーガナイザーは、「フーズネクスト」や「プルミエールクラス」を主催するWSNディベロップモンとトラノイの2強時代が続いて久しいが、セカンドセッションでの「トラノイ」の会場拡大に伴い、来年以降この力関係にひと波乱ありそうだ。

(取材・写真・文:ファッションジャーナリスト 久保雅裕)

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