パリ クチュール:「ジバンシィ」、パンクと女王の出会い

 クレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)が「クチュールで繰り広げるイメージは目を見張るものがある。今季は「屋内に捕らえられた鳥」をテーマに、タフで詩的なクリエーションを見せてくれた。彼女のクチュリエとしてのスキルを再確認できるショーだった。

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Givenchy - Fall-Winter2019 - Haute Couture - Paris - © PixelFormula

  「Noblesse Radicale(ラディカルな貴族)」と題された今回のコレクション。ムードボードには、パンクスや70年代のイタリア家具、タータンを纏ったジョニー・ロットン、中世のユニコーンやエリザベス1世の油絵などが貼られていた。
 
 会場となったパリ装飾美術館には、高さ25メートルほどの巨大なカーテンとライトが設置された。バックには、アレクサンドル・デスプラの『The Tree of Life』サウンドトラックやフィリップ・グラスによる「Dance VIII」が流れる。
 
 ルックの約半数にはフェザーがあしらわれていて、ラッフルもふんだんに取り入れた。フラメンコドレスの裾や、縦にバイカラーになった白と黒のマニッシュなコートにも羽根が使われている。

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Givenchy - Fall-Winter2019 - Haute Couture - Paris - © PixelFormula

   ヘアもどこかパンキッシュなもので、髪を逆立てたようなスタイリングや翼のエクステンションなどが目立った。
 
 ヘリンボーンやハウンドトゥース柄のラップドレスのほか、ロマンティックなクラッシュファイユやグラフィックなジャカードのボールガウンも素晴らしく、最後に姿を現したクレア・ワイト・ケラーは、スタンディングオベーションで迎えられていた。
 
 メンズのルックも登場し、ホワイトのダブルタキシードや、ペイズリーのラッフルシャツ、シルバーのジャカードジャケットなどロックスター風のスタイルが揃った。


 「ヘアやハットでアナーキーなキャラクターを表現したかったの。家の中に閉じ込められた鳥というアイディアで、それから色々な要素を集めたわ。フィナーレのジャカードはすべて、17~18世紀のインドのテキスタイルにあった"生命の樹"のモチーフよ。エンブロイダリーに落とし込んだの」とワイト・ケラー。
 
 アトリエ、コレクション、ブランドとメゾンの手綱をしっかり握っているクチュリエは、イマジネーションに富んだクチュールを打ち出してみせた。ユベール・ド・ジバンシィ(Hubert de Givenchy)も誇らしく思っていることだろう。
 
 

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