掲載日
2019/07/04
2019/07/04
パリ クチュール:「メゾン マルジェラ アーティザナル」、スタイリッシュなノマディックカッティング
掲載日
2019/07/04
2019/07/04
ジョン・ガリアーノ(John Galliano)が「メゾン マルジェラ アーティザナル(Maison Margiela Artisanal)」で見せた最新のランウェイは、音楽や照明も含め、やはり最近の彼らしく内省的なものとなった。
会場となったブランド本社の長く白い壁には裸の人間のイメージを並べたビデオが映し出され、開始前にはジャック・ブレルの「行かないで」やバルバラの「黒い鷲」が流れる。どこか暗いムードの中でショーが始まり、脱構築的なダンディスタイルが披露された。
メンズ・ウィメンズ双方のルックが登場したが、メンズではガーターストラップで仕上げたチュニックタキシードや、カレッジセーターをサスペンダーとパテントのレザーブーツに合わせたスタイリング、そしてカットワークを施したクレープ地のショールカラーブレザーんどが目についた。
ウィメンズのルックは、カーキのコートをオフショルダーのドレス状にしたものや、フェティッシュなビスチェを花のようにカットしたものが、そしてアブストラクトなプリントのドレスには、モデルの腕に同様のペイントを描いた。
ステンシルのカットワークがコレクションの核となっていて、メンズのトレンチやウィメンズのジャケット、ダスターコートにも施されている。
ガリアーノはいつも通りフィナーレにも姿を現さなかった。
「ノマディックなカッティングの多様な面を追求した」と説明されているが、「マルジェラ」のガリアーノは、まさにファッションの上澄みを精製したような存在だ。
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