パリ ファッションウィーク:「イッセイ ミヤケ」、手でこねて作る自"遊"自在なファッション

  「イッセイ ミヤケ(Issey Miyake)」がパリで発表したコレクションは、着る人の手で形を自在に変える新素材"Dough Dough"を使い、プレイフルで自由なファッションを提案した。

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Issey Miyake - Spring-Summer2019 - Womenswear - Paris - © PixelFormula

 肩や胸の上で作ったボリューミーな結び目や、ギャザーの寄ったトップスに、裾がねじれて巻き上がったようなシルエットを描くスカート。そしてランウェイを歩きながらモデルが被るハットも、元はフラットな袋状の布がその場で立体的に「こね上げられた」ものだ。
 
 「この数年間スチームストレッチというテクニカルな素材を使ってきたので、今度は手でものを作る感覚に立ち返った」と宮前義之デザイナー。プリーツなどを熱で固めたアイコニックな素材からは一旦離れて、逆に柔らかく簡単に形を変える布を開発した。熱処理をしないポリエチレンからなる"Dough Dough"は、 手で握るだけで成形できる「生」の感触が特徴だ。パン生地のように、ねじる、丸める、揉む、折る、伸ばす、といった自在な動きがその場その場で形になる。
 
 「一日の大半をパソコンの前で過ごすこともある現代社会で、五感に訴えるものを作りたかった」と話す宮前氏は、「自 " 遊" 自在」をチーム内の合言葉にしたという。
 
 一枚の平たい布のようなトップスやスカートだが、着る人の体や動き、手の感覚によって彫刻のように形を成していく。今回のコレクションでは、ホワイトやブルーグリーン、パープルといった単色のルックや同系色の細かいストライプ、手書き風の抽象柄を使って、オールインワン、ストラップドレスやトップスなどシンプルなアイテムを打ち出し、素材の質感を前面に押し出した。

その場で成形されるハット - FashionNetwork.com ph Dominique Muret

  今のところ「小物の方が自由が利く」という新素材だが、今後はさらに開発を進めていく予定だ。宮前デザイナーも、「今はコットン調の風合いだが、他にも、例えばレザーのような加工ができれば可能性が広がる。それこそパン生地のように、自由に何でも取り入れていきたい」と意欲を見せた。
 
 

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