パリ ファッションウィーク:「マリーン・セル」、魂の宿ったフューチャリズム

 2017年LVMHプライズのグランプリに輝いた「マリーン・セル(Marine Serre)」が披露したランウェイショーは、審査員の選択が間違っていなかったと感じられるものだった。

Marine Serre AW 18/19 - Dan Lecca

 「Manic Soul Machine(忙しい魂の機械)」と題された今回のショー。「FutureWear」とタグのついたルックで、現代生活に対する様々な考え方を提示してみせた。ハンティングギア、デニムジャケット、乗馬ルックといったスタイルを、都会的なサバイバルウェアに昇華。携帯電話や水のボトル、財布にリップスティックを収納するポケットなどのディテールも目を引いた。
 
 「現代のアウターウェアをどう作るか。これが今日の日常生活に対する答えなの。『Manic Soul Machine』というのは、私が過ごしたこの6ヶ月間を表しているし、今日のファッションが何たるかを示すものでもある。忙しい場面では、私たちは機械のようなもの。私は自分の魂を保っていたいの」とマリーン・セル。
 
 ボディストッキング、レギンス、ストレッチトップ、さらにピアスにも、三日月モチーフが躍る。インビテーションメールにも、三日月プリントのスキーキャップを被ったもモデルが登場した。実用的なコレクションで、ややそちらに偏った感もあったものの、非常にセクシーでもある。
 
 「未来を追求しているの。けれど、毎日着られる服を通してね」とセル。

Marine Serre AW 18/19 - Dan Lecca

 しかし何と言っても、一番盛り上がったのは終盤のヴィンテージスカーフを使ったルックだろう。ルーアンやマルセイユで見つけたカラフルなシルクのスカーフをアップサイクルして、サーフスーツやジムトップスに合わせることで、ハイブリッドなシックを演出してみせた。
 
 LVMHプライズのグランプリには、賞金30万ユーロのほか、LVMHのエグゼクティブによるコーチングの権利が授与される。マリーン・セルには、同グループのファッション・ベンチャー(Fashion Ventures)シニアヴァイスプレジデントであるソフィー・ブロカール(Sophie Brocart)が付いた。同氏は「J.W. アンダーソン(J.W. Anderson)」や「ニコラス・カークウッド(Nicholas Kirkwood)」で腕を振るった人物だ。

 

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