AFP
2016/03/08
パリ ファッションウィーク:古き良き時代のショーに立ち返った「サンローラン」、80年代ルックを披露
AFP
2016/03/08
バックに流れるロックも、スペクタクルな演出もない。7日夜に発表された「サンローラン(Saint Laurent)」のコレクションは、メゾンの新しいクチュールアトリエを会場に、昔ながらのショー形式で披露された。エディ・スリマン(Hedi Slimane)が提案したのは、80年代風のグラムロックスタイルだ。
故イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)のパートナーでメゾンの共同創始者でもあるピエール・ベルジェ(Pierre Bergé)が、ショーの開始を宣言。招待客の椅子には、それぞれの名前が刻印されたプレートが用意された。
1977~2002年に行われていたクチュールショーの形式に倣い、ベネディクト・ド・ジネストゥス(Benedicte de Ginestous)が、「パリ・コレクション」全42ルックの番号を一つ一つアナウンスした。
サンジェルマンデプレ地区に位置する17世紀の個人邸宅、オテル・ド・セネクテール(l'hôtel de Sénecterre)を改装した新しいアトリエで披露されたのは、80年代のスタイルが色濃いシルエットの数々。大きな肩パットにミニスカート、リボンやフリルも数多く登場した。
幅の広いベルトでウェストマークしたルックや、ワンショルダーのアシンメトリックなトップ、スカートはタイトなものと、チュチュのように腰で広がるスタイルも。
イヴ・サンローランが1971年に発表したモデルを思わせるクラインブルーのコートには、黒いアイメイクと真っ赤なリップ、タイトにまとめたヘアを合わせ、黒いストッキングにビビッドなハイヒールをスタイリング。
そしてショーの最後を飾ったのは、真っ赤なフォックスファーでできた巨大なハートを描くケープのルックだった。
レザー、スパンコール、ラメ、星のモチーフといった、エディ・スリマン(Hedi Slimane)らしいロックな要素ももちろん健在だ。
退任の噂もあるエディ・スリマンだが、先月にはLAのハリウッドパラディウムでメンズのショーを開催。今回のウィメンズコレクションの前半も同時に披露していた。
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