2018/01/17
パリ メンズファッションウィーク:「ファセッタズム」が紡ぐ原初の感情 ウールマークとのカプセルコレクションも
2018/01/17
パリ メンズファッションウィーク2日目、「ファセッタズム」はレイヤードとユニークな素材使いで、「感情」を脱構築的なストリートスタイルに落とし込んでみせた。2018-19年秋冬シーズンでは、ウールマークとのパートナーシップによる初のカプセルコレクションも披露された。

会場は今まで使ってきたショールームから一転、クレディ・リヨネ銀行の旧社屋「ル・サントリアル」の地下スペースに移された。19世紀に建てられた瀟洒な建築物を下りていくと、インダストリアルな空間が広がっていた。
ショーのオープニングを飾ったのは、皺加工を施したデニムのセットアップだ。揺らぐようなランダムな皺はウールで表現したもの。ベースボールジャケットやMA-1から覗く長いフリンジ、幾重にもレイヤードしたイレギュラーなプリーツも、「激しい情動」を表すかのようにモデルが歩くたび表情を変えた。ウールマークとのパートナーシップにより、「ウールだからできること」を追求したテキスタイルが、クリエーションに幅を与えている。
メンズでは、シアリングを大胆にあしらったデニムジャケット、ベースボールユニフォームを再構築したセットアップに、フーディーとドッキングしたライダースなど、モードな捻りを加えたストリートアイテムが目を引いた。
アシンメトリーなシルエット、素材や質感のミックス、アイテムのレイヤードに加えて、トーンに捉われないカラーパレットもまた、溢れ出す感情の様々な側面を表現しているようだ。ディープなインディゴ、カーキ、ブラックやネイビーに始まったショーには、後半に近づくにつれな色が混ざり始め、最後はオールレッドのウェアにイエローのハットとシューズを合わせたルックで幕を閉じた。
2017年春夏コレクションからパリのランウェイにデビューした「ファセッタズム」は、今回が4シーズン目の参加となる。卸先も順調に増え、今では海外だけで120店舗以上と取引があるという。
会場の変更やウールマークとの協業など、「新しいこと」に挑んでいる印象だが、コレクションに関しては「東京でやってきたことをもう一度パリでも、と考えた」と話す落合宏理デザイナー。「子どもの頃にはあったはずの強い感情」を表現した今回のショーは、原点への回帰といった要素も感じられる。会場を縦横に行き交うモデル達は皆、思い思いの表情を浮かべていた。
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