パリ メンズファッションウィーク:「ホワイトマウンテニアリング」が見せた"用の美"

 「ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)」がパリで発表した2018年秋冬コレクションは、極限環境でのパフォーマンスを美的に昇華し、新しいストリートスタイルを提案して見せた。

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White Mountaineering - Fall-Winter2018 - Menswear - Paris - © PixelFormula

 ブランドの名前にもある通り、アウトドアの原点でもある登山からインスピレーションを受けた相沢陽介。例年様々なシーンでの機能性に着目してきたが、今シーズンはより厳しい環境をテーマに選んだ。
 
 ショーのオープニングを飾ったのは、ランバージャックシャツにノルディックセーター、マウンテンパーカと、一見オーソドックスな登山アイテムだ。しかし、クライミングロープを束にしたアクセサリー、パンツから垂れるコード、そしてフリンジのように幾つもあしらわれたカラビナや、裾までポケットで覆ったパンツなど、ユーティリティを装飾として取り入れたディテールが、クールなスタイルに仕上げている。
 
 全体的にゆったりとしたシルエットに、足元は「アグ(Ugg)」や初のコラボレーションとなる「アディダス テレックス(Adidas Terrex)」のシューズでまとめた。Tシャツをレイヤードしたルックや、ルーズなニット、ヴィンテージ調のネルシャツを腰に巻くスタイリングは、グランジストリートなムードを添える。
 
 アスレジャー全盛の昨今、スポーツやアウトドアのコードを取り入れるスタイルが定着する中で、相澤は登山を「シリアスなテーマ」として掘り下げた。一つ一つの要素を解体して再構築しただけでなく、自身も山に登り、また登山のエキスパートとも交流しながら、表層的なデザインにとどまらず、アウトドアのリアリティをモードに落とし込んでみせた。

 「実際の登山にも使える」までに追求した衣服だが、キーアイテムとして登場するカラビナなどはアクセサリーとして用いるために軽くなるよう工夫したという。また、「アディダス」とは今回、初めて「テレックス」ラインでコラボレーションしている。トレンド色の強い「アディダス オリジナルス(Adidas Originals)」に続いて、アウトドアに特化した「テレックス」との協業がコレクションにリアルなパフォーマンスを添える。アスレジャーより一歩深い階層で、ファッションとアウトドアが融合したコレクションとなった。
 

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