パリ メンズ開幕、今までにない盛り上がりに

 パリ メンズファッションウィークが1月15日に開幕するが、やはりパリには大きな注目が集まる。5日間の間に合計56のランウェイショーが行われる予定だ。

Celine - © PixelFormula

 充実したプログラムとなっている一方で、週末には「黄色いベスト(Gilets jaunes)」のデモによる影響も懸念され、「トム・ブラウン(Thom Browne)」や「ディオール(Dior)」はショーの前倒しを決定している。

 今シーズンは「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」、「ディオール」、「エルメス(Hermès)」、「バルマン(Balmain)」といった大手ブランドのほか、参加ブランド数が過去最多となる日本勢、そしてデビュー・復帰組を合わせて11ブランドの新規参加と多様な顔ぶれが揃う。しかし、先日フィレンツェの「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」のゲストとしてショーを披露した「Y/プロジェクト(Y/Project)」や、2019年からメンズ・ウィメンズを同時に発表すると決定した「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」と「アニエス・ベー(Agnès b)」のほか、中国の復星国際(Fosun International)傘下に収まった「ランバン(Lanvin)」はルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)がメンズのアーティスティックディレクターを退任したばかりで欠席する。更に「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」も、メンズに関して今後はよりプライベートなイベントに移行する予定で、新たな形式でのコレクション発表は5月にロンドンで行われる。

 しかし中でも最も注目を集めているのは、何と言っても「セリーヌ オム バイ エディ・スリマン(Celine Homme by Hedi Slimane)」だ。先シーズンのウィメンズショーでもメンズが数ルック公開されていたが、バイヤーの反応は上々だった。00年代初頭に「ディオール」でメンズのシルエットに革命をもたらしたエディだけに、今回も大きな反響があることが予想される。

 他にも、昨年6月にハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)が去った「ベルルッティ(Berluti)」は、後任のクリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)初のショーを開催。昨年10月には「1895 ベルルッティ パリ(1895 Berluti Paris)」とブランド名も新たに、ヴァン・アッシュが手掛けるルックもいくつか披露されており、デビューランウェイへの期待も高まっている。

 さらにオートクチュール期間からメンズへカムバックを果たす「ヴェトモン(Vetements)」や、ニューヨークからパリへ戻ってきた「ラフ・シモンズ(Raf Simon)」も見逃せない。ラフ・シモンズは先日「カルバン・クライン(Calvin Klein)」を退任したばかりでもあり、アメリカでの活動は一旦幕引きとなったようだ。

Vetements - © PixelFormula

 ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)も自身のブランド「JW アンダーソン(JW Anderson)」発表の舞台をロンドンからパリへと移し、アーティスティック・ディレクターを務める「ロエベ(Loewe)」とあわせて2つのメンズコレクションを披露する。

 ミラノから戻ってくる「ジル・サンダー(Jil Sander)」や、先シーズンはマルセイユで初のメンズコレクションを発表した「ジャクムス(Jacquemus)」も忘れてはならない。また、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の「ルイ・ヴィトン」、キム・ジョーンズ(Kim Jones)の「ディオール」それぞれ2シーズン目を迎えるほか、「アリクス(Alyx)」も昨年6月のパリデビューに続き2度目のショーを披露する。

 初日は特に初参加のブランドが目立つ。トップバッターの「ヘロン・プレストン(Heron Preston)」に始まり、先シーズンの「ピッティ」で丸龍文人がローンチした「フミトガンリュウ(Fumito Ganryu)」、そして宮下貴裕手掛ける「タカヒロミヤシタザソロイスト(TakahiromiyashitaTheSoloist.)」のショーが続く。非公式となるが、ストリートウェアブランド「Han Kjøbenhavn」で初日は閉幕する。

Fumito Ganryu - © PixelFormula

 プレゼンテーションも多く予定されており、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)時代の「セリーヌ」でプレコレクションやアクセサリーのデザインに関わっていた韓国出身のYuni Ahnをアーティスティックディレクターに起用した「メゾンキツネ(Maison Kitsuné)」のほか、「ロシャス (Rochas)」でも新デザイナーのフェデリコ・クッラーディ(Federico Curradi)がデビューを飾る。また、香港の「Clot」、フランスの「Oneculture」といったフレッシュな顔ぶれをはじめ、元「ドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)」のスペンサー・フィリップス(Spencer Phipps)が昨年立ち上げた「フィリップス(Phipps)」、久保嘉男の「ヨシオクボ(Yoshiokubo)」、普段はストックホルムでショーを行なっている「Lazoschmidl」などもコレクションを発表する。

 

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