パリ メンズ:「JW アンダーソン」のシュールな世界

 パリで初となるメンズウェアショーを披露した「JWアンダーソン(JW Anderson)」は、ポール・テック(Paul Thek)のアートインスタレーションによって、シュールレアリスティックな世界観へ観客を誘った。会場には、ペルシャ絨毯や木炭で描いた絵、黒い砂に地球を模した大きなバルーンが飾られている。

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JW Anderson - Fall-Winter2019 - Menswear - Paris - © PixelFormula

 ランウェイにはメンズウェアだけでなくウィメンズのルックも登場し、お互いに補完し合うような素材を用いながらも、ダークなコントラストを効かせて見事にミックスしてみせた。
 
 足元にはシャギーなブーティーやメカニカルなスタッズをあしらったマウンテンブーツなど「コンバース(Converse)」とコラボレーションしたフットウェアを合わせ、そこにアニマルプリントのソックスをスタイリング。ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が育った北アイルランドのウナギ漁師を思わせるショーツには、テッキーな素材を用いた。
 
 その中でもキーとなったアイテムは、オーバーサイズのコートだった。また、斜めストライプのセーターや、ボーイッシュなストライプ、ギンガムのボーイッシュなナイトシャツ、そしてプリーツも目を引く。アシンメトリーなカッティングのドレスもドラマティックだ。

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JW Anderson - Fall-Winter2019 - Menswear - Paris - © PixelFormula
 
 大半のルックには頭にフードを合わせて、クレバーなショーにシュールで奇抜な色合いを添えていた。
 
 「フィレンツェのピッティ以来、メンズのショーをやってこなかったように感じていたんだ。だから、パリへ来たのは気分を変えるためでもある。バイイングを考えると、メンズとウィメンズを一緒に発表するのも悪くないね」とアンダーソン。ちなみに、「コンバース」との新しいコレクションは今日からオンラインで販売されている。自身のブランドを設立して11年。現在では70人の従業員を抱え、ロンドンの本社もより大きいオフィスへ移転しようとしている。
 
 「あの地球かい?僕はポール・テックのファンなんだ。今の時代は携帯電話が普及して、全てのものが光で照らし出される感じがするよね。それに、テックの不穏な世界観が好きだったから、地球と黒い砂を置いた。即興的な、変容しうる空間にしたかったんだ。即興ということで、セットも最後の4日間で完成させたよ。最初は外で、次に中をね。黒い背景にすると物が違って見えてくるだろう?ほら、もっと平面的になる」とアンダーソンは説明してくれた。「JWアンダーソン」の他に、彼がデザインを担当する「ロエベ(Loewe)」などを統括するLVMHファッショングループのシドニー・トレダノ(Sidney Toledano)会長兼CEOも姿を見せ、バックステージでアンダーソンをねぎらった。「ロエベ」のメンズコレクションは19日に発表される。

 

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