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パリFW開幕、充実の9日間に

掲載日
today 2019/09/23
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 ニューヨーク、ロンドン、ミラノと続いて、パリがファッションウィークマラソンのフィナーレを飾る。公式スケジュールでは合計で76のランウェイショーが予定されている。

Patou - ph Marc Hibbert

 
 「ディオール(Dior)」から「シャネル(Chanel)」、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」、「バレンシアガ(Balenciaga)」、「セリーヌ(Celine)」、「サンローラン(Saint Laurent)」といったおなじみの大手メゾンはもちろんのこと、新規参加も4組、さらに「イッセイミヤケ(Issey Miyake)」では新ウィメンズデザイナーによるコレクションが注目を集める。また、LVMHによって蘇った伝説的なブランド「パトゥ(Patou)」のプレゼンテーションも見逃せない。
 
 76のショーの他にもプレゼンテーションやスペシャルイベントなど公式スケジュールだけでも非常に充実しているが、そこに非公式日程で行われる"オフ"の催しも含めると膨大な数のプログラムになっている。

 初日にショーを披露する公式日程初参加の若手は「マメ(Mame Kurogouchi)」、「キムヘキム(Kimhékim)」、「カイダンエディションズ(Kwaidan Editions)」の3組で、「マメ」がトップバッターを務める。
 
 2010年に「マメ」を立ち上げた黒河内真衣子はパリに進出した新世代の日本人デザイナーの一人で、まだ国際的な知名度は高くないものの、日本では堅調に存在感を強めている。イッセイミヤケ(Issey Miyake)出身の黒河内は、日本の伝統工芸と革新的な技術を組み合わせたラグジュアリーで詩的なクリエーションが特徴だ。

Chanel - Cruise 2020 - Paris - Pixel Formula


  「マメ」に続く「キムヘキム」は、2014年に韓国出身のキミンテ・キムヘキム(Kiminte Kimhékim)が立ち上げた。スタジオベルソー(Studio Betçot)で学んだ後、二コラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquière)時代の「バレンシアガ(Balenciaga)」で2年間経験を積んだキムヘキムは、韓国の伝統衣装にインスピレーションを得たネオクチュールを提案している。
 
 そして3組目のデビュー組は、フランス出身のレア・ディクリー(Léa Dickely)とベトナム系アメリカ人のフン・ラ(Hung La)のデュオがロンドンを拠点に展開する「カイダンエディションズ(Kwaidan Editions)」だ。2018年「LVMHプライズ(LVMH Prize)」ファイナリストにも選ばれた二人は、ベルギー・アントワープの王立芸術アカデミーで出会った。大手メゾン数社に務め、2016年に自分たちのブランドを設立。ブランド名は小林正樹監督の『怪談』に因んだもので、ダークでシネマトグラフィックな世界観で話題を集める。最終日にランウェイショーを行う予定だ。
 
 こうしたフレッシュな顔ぶれに加えて、再始動した老舗の「パトゥ」も"デビュー"を飾る。かつては「ジャン・パトゥ(Jean Patou)」として展開され、1987年に休止したメゾンだが、今回ギヨーム・アンリ(Guillaume Henry)デザインのもと生まれ変わった姿を見せる。リローンチ後の初コレクションは、25日にプレゼンテーション形式で披露される予定だ。
 
 もう一つ注目されているのが、新ウィメンズデザイナーの近藤悟史を迎えた「イッセイミヤケ」のショーだろう。宮前義之の後継として初のコレクションを発表する。
 
 そして何と言っても、10月1日の「シャネル」は見逃せない。クルーズ、オートクチュールを経て、ヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)が手掛けた初のレディ・トゥ・ウェア(既製服)のショーとなる。有名どころで言えば、「スキャパレリ(Schiaparelli)」も、ベルトラン・ギュイヨン(Bertrand Guyon)の後任に就いたダニエル・ローズベリー(Daniel Roseberry)による初レディ・トゥ・ウェアコレクションを披露する。
 
 中国人デザイナーが手掛けるロンドン発のブランド「ヤン・リー(Yang Li)」は、先シーズン「Automatic Show」と題しインスタグラムを使った試みでコレクションを発表していたが、今回改めてランウェイに復帰する。

Mame Kurogouchi - AW 2019 - DR


  一方で欠席するブランドもいくつかある。「ジャクムス(Jacquemus)」はこの6月に南仏プロヴァンスでメンズ・ウィメンズ合同のショーを行い、10周年を祝った。「ケンゾー(Kenzo)」はデザイナー交代に伴い今シーズンはランウェイをスキップ。キャロル・リム(Carol Lim)とウンベルト・レオン(Humberto Leon)が退任し、フェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveira Baptista)が新しく就任した。
 
 マルタ・マルケス(Marta Marques)とパウロ・アルメイダ(Paulo Almeida)が手掛ける「マルケス アルメイダ(Marques'Almeida)」はロンドンに再び発表の場を戻したため不在。また、先シーズン公式ランウェイデビューを果たした「シクラス(Cyclas)」は、小野瀬慶子が退任したことでキャンセルとなった。
 
 スペシャルイベントも多数企画されているが、中でも25日の「A Tribute to Karl: The White Shirt Project」は「カール・ラガーフェルド」ブランドのサンジェルマン店で開催され、カーラ・デルヴィーニュ(Cara Delevingne)やトミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)、ケイト・モス(Kate Moss)といった顔ぶれが、カール・ラガーフェルドのアイコニックなホワイトシャツを再解釈したモデルを発表する。
 
 他にも、アルノー・ヴァイヤン(Arnaud Vaillant)とセバスチャン・メイエ(Sébastien Meyer)による「コペルニ(Coperni)」2シーズン目のコレクションがシャンゼリゼ通りのアップルストアにビデオプロジェクションで発表されるほか、「ジョゼフ(Joseph)」、2019年ANDAMクリエイティブレーベル賞受賞の「Nicolas Lecourt Mansion」、ニューヨーク発「Calvin Luo」などのプレゼンテーションも。「ネヘラ(Nehera)」、「ナヌーシュカ(Nanushka)」、「Sadaels」も見逃せない。

 

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