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パリFW開幕: 新たな地平を開拓

掲載日
2020/02/23
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 パリ ファッションウィークが2月24日~3月3日の期間開催される。新型肺炎をはじめ厳しい情勢が続くなか、今季は71のショーと25のプレゼンテーションが公式スケジュール上で予定されており、充実したプログラムになりそうだ。

Dries Van Noten x Christian Lacroix - SS 2020 - Paris - © PixelFormula


 「シャネル(Chanel)」や「ディオール(Dior)」、「サンローラン(Saint Laurent)」、「ランバン(Lanvin)」、「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」、「バレンシアガ(Balenciaga)」、「エルメス(Hermès)」、「ジバンシィ(Givenchy)」といったフランスの大手メゾンはもちろん、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル・アブロー(Off-White c/o Virgil Abloh)」、「コシェ(Koché)」、「マリーン・セル(Marine Serre)」といった注目のブランドも揃ってショーを披露する。
 
 また、「マメ(Mame Kurogouchi)」、「アンリアレイジ(Anrealage)」「イッセイミヤケ(Issey Miyake)」、「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」、「ジュンヤワタナベ(Junya Watanabe)」、「コムデギャルソン(Comme des Garçons)」、「サカイ(Sacai)」、「ビューティフルピ数ープル(Beautiful People)」、「ジュンコシマダ(Junko Shimada)」といった日本勢も多数参加。

 さらに、今シーズンからは公式日程に新たな日本人デザイナーが加わった。コムデギャルソン社で二宮啓が手掛ける「ノワール ケイ ニノミヤ(Noir Kei Ninomiya)」は、2月29日にパリ公式デビューを果たす。青山学院大学のフランス文学科を卒業後、アントワープ王立芸術学院でファッションを学んだ二宮は、2008年にコム デ ギャルソンに入社し、パタンナーとして経験を積んだ。その後2012年に同社内で自身のブランドを立ち上げている。
 
 もう一つ注目すべきは、新進のアフリカンブランドだろう。2019年「LVMHプライズ」のファイナリストにも選ばれたナイジェリア出身のケネス・イズドンモウエン(Kenneth Izedonmwen)手掛ける「ケネス・イズ(Kenneth Ize)」は、2月24日に公式スケジュール上で初のランウェイショーを行う。イズドンモウエンはラゴスで生まれ、オーストリアのウィーンで育った。ウィーン応用美術大学を卒業後はナイジェリアに戻り、2016年に自身のブランドを創設。カラフルでありながら脱構築的なクリエーションは、ローカルな職人の技をコンテンポラリーに昇華している。
 
 その他、同年の「LVMHプライズ」でグランプリを受賞した南アフリカの「テベ・マググ(Thebe Magugu)」も、ショールーム「Sphere」でコレクションを発表予定だ。非公式日程では、ナイジェリア人デザイナー、Idris Balogunによる「Winnie」が25日にショーを開催する。

Noir Kei Ninomiya - SS 2020 - Paris - PixelFormula


  フランス勢では、セバスチャン・メイエ(Sébastien Meyer)とアルノー・ヴァイヤン(Arnaud Vaillant)のデュオが、25日に「コペルニ(Coperni)」初となる公式ランウェイを披露する。
 
 ドイツ人デザイナー、マリー=クリスティーネ・スタッツ(Marie-Christine Stats)がパリを拠点に展開する「ゴシェール(Gauchere)」も、パリの公式スケジュールには初参加となる。デュッセルドルフ出身で、ニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザインを卒業後パリに渡り、サンディカ・パリクチュール校で学んだ彼女は、「ナルシソ・ロドリゲス(Narciso Rodriguez)」や「ダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane Von Furstenberg)」などで経験を積み、2013年にブランドを立ち上げた。ショーは3月3日に予定されている。
 
 カムバックを果たすのは2組で、新アーティスティックディレクターのフェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveira Baptista)を迎えて初のコレクションを発表する「ケンゾー(Kenzo)」は2月26日に、2シーズンほどスキップしていた「ヴァレンティン・ユダシュキン(Valentin Yudashkin)」は3月3日にそれぞれランウェイを行う。
 
 一方で、新型コロナウイルスの感染拡大が生産や物流に影響し、多くの中国人デザイナーがショーのキャンセルを発表した。「マーシャ・マ(Masha Ma)」、「シャッツィ・チェン(Shatzy Chen)」、「ユマ・ワン(Uma Wang)」、「ジャレル・ツァン(Jarel Zhan)」といったブランドは、暫定の公式プログラムに名前が出ていたにもかかわらず、ランウェイを中止せざるをえなくなっている。ただし、「ユマ・ワン」に関しては、ショールームでコレクションを展示予定だ。
 
 中国勢以外では、オートクチュール期間にショーを移行した「ラウル・ミシュラ(Rahul Mishra)」がプレゼンテーション形式でコレクションを発表するほか、ヨランダ・ゾーベル(Yolanda Zobel)が退任しデザイナー不在の「クレージュ(Courrèges)」の名前もスケジュールから消えた。
 
 「マニッシュ アローラ(Manish Arora)」も形式を変更し、ビデオと写真をメール送信することでコレクションを発表する。しかし、次回9月には「本物のショーパフォーマンス」を行うという。

東京「Face A-J」での「Kenneth Ize」 - - ph Rakuten Fashion Week Tokyo


 他にも、「アフターホームワーク(Afterhomework)」、「セドリック シャルリエ(Cedric Charlier)」、「ヤン リー(Yang Li)」なども今シーズンは不在だ。「ムンヨンヒ(Moon Young Hee)」は継続して非公式日程でショーを行い、「アアルト(Aalto)」は9月から引き続きスキップしている。

 "オフ"日程でもショーやプレゼンテーション、イベントなどが多数予定されており、「エルヴェ・L・ルルー(Hervé L. Leroux)」のリローンチや、「ギ・ラロッシュ(Guy Laroche)」のパフォーマンスショー、今はなき伝説的セレクトショップ「コレット(Colette)」最後の6ヶ月間を追ったドキュメンタリー「Colette Mon Amour」のプロジェクションなどに注目が集まる。
 
 

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