2015/01/19
ピッティ ウオモ、来場者数、出展者数ともに記録更新で盛況博す
2015/01/19
伊フィレンツェで1月13日〜16日に開催されたメンズプレタポルテの見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Immagine Uomo)」が、盛況のうちに幕を下ろした。ピッティ・イマージネ社のラファエロ・ナポレオーネ(Raffaello Napoleone)CEOは、「来場者数は我々の期待を大きく上回り、出展者数も1200組と新たな記録を達成した。すべて滞りなく終了した」と今回の成功を歓迎した。
ナポレオーネCEOはまた、「才能豊かな若手クリエイターに加え、『マルニ(Marni)』をはじめとする有名ブランドのショーや、女優ティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)とパリ・モード美術館のディレクターであるオリヴィエ・サイヤール(Olivier Saillard)によるパフォーマンスなども行われ、さまざまな要素が見事に融合した、たぐいまれなイベントとなった」とコメント。また、今回新たに追加された新セクション「Born in the USA」や「Unconventional」もとりわけ好評を博した。
ピッティ・イマージネ社の推定によると、今回来場したバイヤー数は約2万4000人となり、昨年1月開催時の2万800人に比べて18%増加した。バイヤー全体のうち、イタリア人は20%、海外からのバイヤーは13%だった。
会場の出展者や来場者からも、今回のイベントに満足しているとの声が多数聞かれた。来場者数も大幅に増加し、特に初日の来場者数は前年比75%を記録。1月7日より開催された昨年はセール開始と重なったが、今年は開催時期をずらしたため来場者数が増えたものとみられる。
シーズン初の展示会であるピッティが盛況を博したことで、2015/16年秋冬シーズンは幸先の良い滑り出しを印象づけた。「ブレッド&バター(Bread & Butter)」の中止で北方諸国からのバイヤーが大幅に増えたが、一方で、国際情勢を背景にロシアやウクライナからのバイヤーは減少した。
欧州では、本国イタリアのバイヤーが増加したほか、フランスを筆頭に他の欧州諸国からも来場者数が2桁増を記録した。また、経済停滞が続く日本からのバイヤーも増加し、展示会主催者にとっては嬉しいサプライズとなった。
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