ピッティ:「サルヴァトーレ・フェラガモ」、ポール・アンドリュー初のメンズランウェイ

 フィレンツェで開催中の「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」初日、「サルヴァトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo)」がポール・アンドリュー(Paul Andrew)初のメンズランウェイを披露した。舞台となったのはシニョリーア広場だが、ファッションショーのようなイベントの開催を受け入れるのは史上初となる。

Salvatore Ferragamo

 ロキシー・ミュージックの『Love Is The Drug』やデヴィッド・ボウイの「Fashion」といった80年代の音楽を背景に、ヴェッキオ宮殿から出入りするモデルが回廊に沿って広場をウォーキングする。

 サングラスやバンダナを纏ったフレッシュなキャスティングが、カラフルなトレンチや軽やかなウィンドブレーカーなど、適度にリラックスしたルックを纏って歴史的な舞台を歩いた。スポーティでありながらエレガントなコレクションには、ナイロンのジャンプスーツ、テッキーな素材使いのスーツ、エアリーなパラシュート素材のブルゾンに、パーカ、ジレといったアイテムがふんだんに登場。
 
 今回披露した2020年春夏コレクションは、主に20~40年代のメゾンのアーカイブから着想を得たもので、当時のスタイルを若々しくインターナショナルな感性で現代に蘇らせた。例えば、1938年にサルヴァトーレ・フェラガモがジュディ・ガーランドのために考案した伝説的なサンダル「Rainbow」は、七色のカラーパレットとしてメンズ41ルック、ウィメンズ16ルックに落とし込まれている。
 
 ワークウェアとテーラリングの匙加減も絶妙だった。コンフォートかつシック、クラシックかつモダン、そしてカジュアルでありながらも洗練されたワードローブは、新しい「フェラガモ」の男性像を感じさせるものだ。しなやかなレザーのTシャツには裾にジップがついコットンのパンツを合わせ、グレートーンとホワイトのスタイリングに。イエローのライダース風レザージレは、レトロなテクスチャーの半袖ニットとレザーパンツと組み合わせた。
 
 他にも、背中にギャザーを寄せたシャツや、袖にレザーのコードをあしらったマスタードイエローのMA-1とコットンのジャンプスーツといったルックなども目を引く。「幅のあるコレクションに仕上げた。これはブランドの客層を反映したもので、それこそ17歳から70歳まで、あらゆる世代の男性が対象なんだ」とポール・アンドリュー。メンズウェアのヘッド・オブ・デザインを務めるギヨーム・メイヤン(Guillaume Meilland)と共にフィナーレに姿を現した。
 
 「フーディーや大ぶりなロゴアイテムは『フェラガモ』にはないよ!若い人もシニアも両方が着られる服を作っている。クラス感があって、質の良さと本物のラグジュアリーを知っている人にね」。ファスナーで付け外しができるポケットなど、ディテールにこそこだわりを見せる。

SS 2020 - Salvatore Ferragamo

 また、しわ加工を施したレザーのスーツなど、素材も選りすぐったものを使っている。テクノロジーと伝統技術を組み合わせ、テッキーなリネンやゴムのような風合いのコットンなどイノベーティブでありながらトラディショナルな生地を開発した。
 
 小物としては、しなやかなディアスキンを用いたバッグや、クラシックなフォルムのスニーカーのほか、スエードと高めのソールでモダナイズしたエスパドリーユも登場した。1951年に考案された「Kimo」も現代的になって蘇っている。
 
 ウィメンズのルックでは、レースやマクラメを使った70年代風のドレスが印象的だった。メンズ同様にセットアップやレザーパンツも多く見られ、有名なネットゥーノの噴水を象ったプリントのアイテムがショーを締めくくった。

 

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