ファストリが国連女性機関とパートナーシップ締結、縫製工場で働く女性のキャリア形成を支援

 「ユニクロ(Uniqlo)」などを展開するファーストリテイリングが、UN Women(国連女性機関)とグローバルパートナーシップを6月28日の今日、締結した。アジアのアパレル企業が同機関とグローバルパートナーシップを締結するのは初となる。

「ユニクロ」ロゴ - Image: Fashionsnap.com

 今回のグローバルパートナーシップは、アパレル産業における女性の地位向上に貢献することを目的に締結された。ファーストリテイリングは今年から2年間で160万米ドル(約1億7,000万円)を拠出し、UN Womenと共同プロジェクトを発足。同社の主要生産拠点であるアジアの取引先縫製工場で働く女性を対象に、キャリア形成を支援する独自のプログラムを開発し、展開する。
 
 現在アジアの縫製産業では働く人々の8割を女性が占めるものの、女性がスーパーバイザーやマネージャーなどの指導的立場に就くケースは少なく、男女間の職種格差や賃金格差、採用差別などから、女性の持続的なキャリア形成は難しいのが現状。一方で、機械化や自動化が進み産業構造が変化していることから、環境や技術の変化に対応できる新たなスキルを持った人材へのニーズも高まっているという。
  
 共同プロジェクトでは具体的に「女性管理職の育成」「新たなスキル習得機会の提供」「ジェンダー意識の改革」の3つの領域で支援プログラムを展開。雇用者である工場経営陣や男性管理職層のジェンダー意識改革も進め、女性の活躍を後押しする風土を醸成する。初年度はバングラデシュ、中国、ベトナムの3ヶ国の取引先縫製工場を対象に、地域ごとの課題を特定するアセスメントを実施。その結果に基づいて次年度には対象3ヶ国の主要取引先工場約200ヶ所から、管理職候補に推薦された女性を対象にした支援プログラムを提供する計画だという。工場で働く女性のキャリア形成を支援することで、長期的に女性たちが生活する工場周辺のコミュニティの活性化を促進し、サプライチェーン全体の持続可能性を高めることを目指す。またファーストリテイリンググループ内でも、女性の一層の活躍とダイバーシティ推進を目指し、UN Womenと共同で管理職を対象としたトレーニングプログラムを行う。
 
 ファーストリテイリングの柳井正代表取締役会長兼社長は「私たちのビジネスの主要な担い手である女性一人ひとりが、能力を十分に発揮し、生き生きと働けることはサプライチェーン全体の持続的な成長と、お客様の期待に応える商品を提供し続ける上で欠かすことができません。UN Womenとの共同プロジェクトを通じて、ファーストリテイリンググループ内および私たちのビジネスに携わるすべての女性が、社会で広く活躍できる環境づくりに取り組んでいきます」とコメントしている。

 

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