世界中で話題を呼んでいる「ALS Ice Bucket Challenge」が、ファッション業界にも波及している。難病「筋萎縮性側索硬化症（ALS）」の研究を支援するため、指名を受けた人は「100ドルを寄付するか氷水をかぶる」というキャンペーンで、19日にはデザイナーのThom Brown（トム・ブラウン）が氷水をかぶる動画を公開。次の挑戦者として、3人の大御所デザイナーを指名した。

　ボストンで発祥した「ALS Ice Bucket Challenge」は、難病解決のために指名された人が24時間以内に非営利団体ALS Associationに100ドルを寄付するか、バケツに入った氷水をかぶるか、どちらかを行い次のチャレンジャーを3人指名するというルールで、米国中で爆発的に拡大。最近では、Facebook（フェイスブック）の創設者Mark Zuckerberg（マーク・ザッカーバーグ）やマイクロソフトの共同創業者Bill Gates（ビル・ゲイツ）、そしてLady Gaga（レディー・ガガ）といったセレブリティにも波及し、寄付と氷水の両方を行うという新ルールも生まれ、多くの寄付金が集まっている。

　姪のDarcyから指名を受けたというファッションデザイナーThom Brown（トム・ブラウン）は、スタッフと共に「ALS Ice Bucket Challenge」に参加。「THOM BROWNE. NEW YORK（トム ブラウン ニューヨーク）」のスーツを着用して並び、トリコロールの縁取りのバケツで一斉に氷水をかぶった。Facebookで公開した動画で同氏は「Thom Brownでは全員でALSのアイス・バケツ・チャレンジの挑戦を受けて立ちます。さらにアメリカン・ファッションのアイコンRalph Lauren（ラルフ・ローレン）、Donna Karan（ダナ・キャラン）、そしてCalvin Klein（カルバン・クライン）を指名します。この挑戦のお返しに、ALSに寄付したいと思います」とコメントした。3人のデザイナーが挑戦を受けて立つか、次は誰が指名されるのか、ファッション界でも話題を集めそうだ。