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ファースト・リテーリング 営業利益予想14,3%減

掲載日
today 2010/10/11
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 [東京 8日 ロイター] ファーストリテイリングは8日、2011年8月期が増収減益決算になるとの見通しを発表した。海外は積極的な展開を続けるものの、収益の柱である国内ユニクロ事業の既存店売上高でマイナスを予想するなど苦戦することが主な要因。

 増収減益は07年8月期以来3期ぶりとなる。年間配当も前期の230円から60円減配して170円とする予定。

 <11年8月期の国内ユニクロ既存店売上高は4.7%減>

 11年8月期の連結売上高は前年比5.1%増の8560億円、営業利益が同14.3%減の1135億円になる見通し。営業利益予想は、トムソン・ロイター・エスティメーツの主要アナリスト21人の予測平均値1363億円を大きく下回った。営業利益の90%超を稼ぎ出す国内ユニクロ事業が17%減益となり、33%増益の海外ユニクロ事業、8%増益のグローバルブランド事業ではカバーできない。

 柳井正会長兼社長は会見で「コンサバティブに考え、増収減益の確率が高い。ただ、経営者としては、できれば増収増益に持っていきたい」と述べた。

 主力の国内ユニクロ事業の既存店売上高は前年比4.7%減とマイナスの見通し。上期は、前年同期のハードルが高いこともあり9.8%減、下期は持ち直して3.0%増を計画している。

 一方、海外ユニクロ事業は、積極的な出店を背景に売上高で同37.4%増の1000億円を見込む。けん引役となるアジアでは、前期末比42店舗増の160店舗体制を計画している。柳井社長は、台湾での出店について「できるだけ早く日本のようにしたい」と述べたほか、11月に1号店を出したマレーシアのクアラルンプールで「5―10店舗出店できる」と語った。

 また、やや出店ペースが鈍っている中国についても、人材の育成が追い付かないことが主因と指摘し「来年はかなり出店数が上がってくる。10年で1000店舗という計画は変わっていない」とした。中国は、11年8月末で76店舗を計画している。

<10年8月期は2ケタ増収増益>

 10年8月期の売上高は同18.9%増の8148億円、営業利益は同21.9%増の1323億円と2ケタの増収増益だった。営業利益は、トムソン・ロイター・エスティメーツの主要アナリスト21人の予測平均値1328億円と同水準だった。 

 後半失速した国内ユニクロ事業は、「ヒートテック」が大ヒットした上期の貯金が効き、通年の既存店売上高は4.7%増とプラスを確保した。下期の減速について、柳井社長は、天候要因に加え「コア商品の不足、春夏マーケティングの失敗、表面的なファッションをやり過ぎた」と振り返った。

 M&Aについては「チャンスがあれば是非やりたいと考えている。円高でもあるし、欧米でのネットワークを急速に大きくしたい」と述べた。ただ、「現状は、自力でグローバル化することが第1プライオリティ。その次にM&Aが来る」と、従来に比べてやや慎重な発言となっている。

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の投資情報部長でシニア投資ストラテジストの藤戸則弘氏は「フリースやヒートテックのように毎年ヒット商品を出すことに無理がある。量的拡大が一段落して、既存店売上が鈍化したら、どうなるのか(不安がある)」と指摘。週明けの株価については「下げ圧力にさらされる」とみている。 

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