サルヴァトーレ・フェラガモ（Salvatore Ferragamo）社が、7月28日に予定していた上期の決算発表を9月15日に延期する。7月28日には、売上高のみを公開するという。

　これは完全な形での業績を市場に提示したいという意向によるもので、関係者筋の話によれば、それには「コロナ禍に代表される昨今の苦境の中で、フェラガモが講じた施策」も含まれる。

　7月に提示される数字は、第2四半期（4-6月）の傾向を示すものになるとも同人物は明かした。

　4月から6月にかけては多くの国で都市封鎖などの措置が取られており、ラグジュアリー産業全体としても今年度最低水準の業績になると見られている。

　5月27日、フェラガモはミケーレ・ノルサ（Michele Norsa）元CEOを呼び戻し、副会長に起用。新型コロナウイルスによる経済的影響の抑制を図り、ミカエラ・ル・ディヴェレック・レミ（Michaela le Divelec Lemmi）現CEOと共にマネージメントの再編を行なっている。