プルミエール・ヴィジョン・プリュリエル:海外からの来場者が増加

 フランスのパリで2012年9月19日〜21日に開催されたテキスタイル見本市「Première Vision(プルミエール・ヴィジョン )」は、他のさまざまな国際見本市で不況の影響が感じられるなか、来場者数が大幅に増加した。

海外からの来場者数は全体の70%に
 プルミエール・ヴィジョンと同時期に同じ会場で開催される服飾関係の見本市を統合した「プルミエール・ヴィジョン・プリュリエル」全体では、来場者数が4%増の6万716人となった。出展者数も9%増加し、1867組となった。

 また、海外からの来場者数は全体の70%に上り、「プルミエール・ヴィジョン・プリュリエル」が国際的な見本市として認識されていることを示した。

 「プルミエール・ヴィジョン」のPhilippe Pasquet(フィリップ・パスケ)CEOは、今回も経済不況の影響が強く感じられたとしながらも、「プルミエール・ヴィジョン・プリュリエルは成功し、そのリーダーシップを示した。経済危機以前の水準に戻った」と述べた。今回初めて設置されたニットウェア・コーナーも目標を達成したという。パスケCEOは、新たにニットを取り扱うことで「新規顧客開拓が可能となる。専門バイヤーを通してではあるが、大手ブランドの来場も見受けられた」と話している。

 「プルミエール・ヴィジョン」とファイバー・ヤーンの見本市「Expofil(エクスポフィル)」を合わせると、来場者数は前年比0.2%増の4万6266人となった。2012年2月に開催された前回と比べると6.9%増加した。また、海外からの来場者は全体の73%を占め、過去最多の3万3819人を記録した。

 一方、テキスタイルデザインの見本市「Indigo(インディゴ)」の来場者数は1万4067人。2011年9月の1万4050人からわずかに増えた。しかし出展者数は194組と、世界的な経済不況が始まった2008年以降で最多となった。海外からの来場者数は大幅に増加し、全体の72%となった。

 また、服飾資材の見本市「Mod'Amont(モード・アモン)」の来場者数は前年比3.8%増の2万2344人。外国人来場者数は横ばいの60%だった。

 「プルミエール・ヴィジョン」と「エクスポフィル」の外国人来場者を国籍別に見ると、欧州連合(EU)諸国はおおむね横ばいとなり、イタリアから3767人(0.6%増)、スペインはほぼ横ばいの2480人。フランスは0.9%減となったが、デンマークは14%増、ベルギーが9%増、オランダが4%増となった。ロシアからの来場者数は6%増、ウクライナは47%増を記録。トルコは1%増の1268人だった。

 欧州以外では、米国人が8%増の2156人、日本人は19%増の1646人だった。韓国からの来場者数は23%減となったが、主催者側は「現時点で理由は不明」としている。中国からは1646人(11%増)、ブラジルからは555人(4%増)が訪れた。

 「モード・アモン」では、イタリア2036人(16%増)、スペイン1088人(12%増)など、欧州諸国からの来場者数は軒並み増加した。米国は横ばいの517人。日本人来場者は4回連続で増加を続け、今回も27%増の391人となった。

 今回は開催日程が1日ずれ、最終日が従来の木曜日ではなく金曜日にあたったものの、全般的に来場者数の増加が見受けられた。伊デニムブランド「Replay(リプレイ)」のデザイナー、Paolo Mosca(パオロ・モスカ)は「テキスタイルやアクセサリー、カラートレンドをチェックするのに最も重要な見本市だ」とコメントするなど、出展者や来場者の多くが「プルミエール・ヴィジョン・プリュリエル」を評価している。ブラジルのGruppo Saccadaで国際部門マネージャーを務めるOlivia Merquior(オリヴィア・メルキオール)は、「今回の見本市では経済危機の影響は感じられず、反対に楽観的な雰囲気が感じられた」と話した。

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