表参道メインストリート沿いにある「Paul Stuart（ポール・スチュアート）」の旗艦店が、3月8日にリニューアルオープンする。1981年に出店して以来、大規模改装は今回が初めてで、新規顧客を獲得するためウィメンズのアイテムや雑貨を強化。前年から50％増の売り上げを目指す。

　「Paul Stuart」青山店はブランドのフィロソフィー「コンテンポラリー・クラシック」をコンセプトに、伝統と革新を融合させた店舗として改装。「Paul Stuart」を最重点ブランドと位置付けている三陽商会は、約729平方メートルの売場面積となる旗艦店を同ブランドの発信拠点としていきたい考えで、開放的な内装を施した店内1階は新規顧客獲得を図るため、メンズライン「Phineas Cole（フィニアス・コール）」や2013年春から展開されているスポーツライン、雑貨を入り口側に集積。2階は従来のブランドイメージを反映させたサロンをイメージした空間にフォーマルアイテムを揃え、最大57箇所の補正が可能な「メイド トゥ メジャー」のスペースを設置。初展開となる日本製のシューズも販売される。

　ショップのアイコンになっている石垣や自然光を取り入れたフィッティングルームは引き継ぎながら、入り口にはNY本店でも使われている「The Wall（ザ・ウォール）」、大理石と天然木のフローリングを配した店内には60年代のイタリアをイメージさせるインテリアデザインを採用するなど新しさを取り入れた。ショップデザインはインテリアデザイナーの植木莞爾氏が手がけ、夜間は石垣がライトアップされる。