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ミラノFW:「フェンディ」のフラワーパワーとユースクエイク、シルヴィアの"デビュー"

掲載日
today 2019/09/19
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 今シーズンの「フェンディ(Fendi)」は、シルヴィア・フェンディ(Silvia Fendi)が単独クリエイティブディレクターとしてメゾンのレディ・トゥ・ウェアコレクションを担う "デビュー"ランウェイとなった

Fendi - Spring-Summer2020 - Womenswear - Milan - © PixelFormula


  カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が今年の2月に亡くなり、シルヴィア・フェンディの肩に「フェンディ」の未来が重くのしかかる。
 
 しかし結果は大成功で、"フラワーパワー"をテーマに若々しくエネルギーのあるコレクションを見せてくれた。

 フローラル柄のパデッドジャケット、レディライクなブレザー、セクシーなボレロ、ピンクのボンバージャケットとフロアレングスのパデッドスカートのルックなど、リスクを恐れない提案も多い。
 
 デイタイム、ワーク、カクテル、アフターパーティと様々なシーンを想定したアイテムが揃ったが、もちろん「フェンディ」の原点であるファーも忘れてはいない。チェスナットブラウンのミンクのジャケットや、同じくミンクで仕立てたペパーミントグリーンとブラウンのチェックボード柄のコートなどはドレッシングガウンのようなセンセーショナルな出来だった。

Fendi - Spring-Summer2020 - Womenswear - Milan - © PixelFormula


 とにかく、シルヴィアはメゾンのターゲットを軽く10歳は若返らせたと言えるだろう。ミニスカートにカーゴショーツ、アールデコヒールのウェッジも素晴らしかった。ラフィアを使った「ピーカブー(peekaboo)バッグも登場したが、これは今から飛ぶように売れるのが予想できるほどだ。
 
 もちろんすべてが成功しているわけではなかった。しかし、リスクをとったデザイナーにはよくあることだ。危険
を避けてばかりいる人間はクリエーターにはなれない。
 
 非常にイタリア的なコレクションだった。カプリ島の朝食の香りや、ソフィア・ローレンの声が脳裏によみがえってくるようだ。ムードボードには60年代のビーチや、ソウルシンガー、アフリカンプリント、ナポリの知識人といったイメージが並んでいたが、まさにノーブルなローマとインターナショナルなハイボヘミアンの出会いと呼べるものだった。
 
 五十路になろうかというベテランのデザイナーに対して言うのも妙な話ではあるが、遂に日の目を見た若手のような輝きがこのコレクションからは感じられた。
 
 

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