ユークス ネッタポルテ、ミラノ証券取引所に上場

 ユークス ネッタポルテグループ(Yoox Net-a-Porter)(YNAP)は10月5日、ミラノ証券取引所への上場を正式に発表した。
 
 「新しい幕開けになるだろう。ユークス ネッタポルテグループは、イタリアのものでも、イギリスのものでもない。共通の言語はただ一つ、イノベーションだ。こうして、世界で最も大きく最も質の高い、ラグジュアリーのオンラインディストリビューターを目指していく」と、CEOのフェデリコ・マルケッティ。2つの企業が合併したことで、同グループは今や200万人の顧客を世界中に抱え、売上高は13億ユーロ(約1752億3800万円)に上るという。


 「世界で最も大きなラグジュアリーショップ」の上場に拍手を送る面々の中には、「ディーゼル(Diesel)」の創始者で「ユークス」の大株主であるレンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)や、「ルックスオティカ(Luxottica)」のCEOアンドレア・グエラ(Andrea Guerra)、「ピッティ・イマージネ(Pitti Immagine)」のCEOでYNAP取締役会長ラファエロ・ナポレオーネ(Raffaello Napoleone)の姿なども見えた。
 
 「この場に立つのは二度目だ。一度目は2009年の『ユークス』上場で、その時は地下の一室だった。それから6年、今や株価は600%に跳ね上がった」とマルケッティは微笑む。
 
 「最初の上場では、成功を信じている者は数えるほどだったが、私自身は最初から成功を確信していたし、6年前からこの合併を考えていた」。「ユークス」と「ネッタポルテ」、2つのECサイトは、お互いを補完し合う存在として完璧だと、マルケッティは考えている。

Federico Marchetti

 この2つの企業は、どちらも2000年6月に設立。一方はフェデリコ・マルケッティによってボローニャで生まれ、もう一方はナタリー・マセネットがロンドンで立ち上げた。「ユークス」は大手高級ブランドのECパートナーとなって発展し、「ネッタポルテ」はエディトリアルに注力して成功を収めた。2006年には、どちらもブランド専用サイトを始めたことで知られる。「ユークス」は「マルニ(Marni)」、「ネッタポルテ」は「ジミー・チュウ(Jimmy Choo)と提携した。
 
 「歩んだ道は違うが、どちらも市場をけん引する存在になっていた。合併の目的は、やはりお互いを補完し合うという要素が大きい。たとえば、ロジスティクスセンターを共有すると合計9ヵ所になり、我々が手薄な場所を『ネッタポルテ』が、逆にあちらが手薄な場所を我々がカバーする、といったメリットがある」とマルケッティは説明する。
 
 2つのサイトは今後もそれぞれ独立して運営される予定で、消費者レベルでの変化は見られないという。その後ろで、企業側はより強力なプラットフォームとより幅広い品揃えを提供していく。こうしたYNAPの「グローバルプログラムストア」システムにより、消費者は世界中どこにいても、自身の地域だけでなく、すべての配送センターにアクセスできるようになる。

FashionMag.com (DM)
 
 「完全な合弁が行われる3年後、2018年からのEbitdaは、低く見積もっても6億ユーロ(約808億8000万円)を超える計算になる。人員削減は一切計画していない。というのも、この合併の目的は増収であり、産業的な経費削減を計画しているわけではないからだ」とフェデリコ・マルケッティは強調した。
 
 また、同氏は中国での好調にも言及している。実際、近年の停滞にもかかわらず、「ユークス」の中国での売上は3倍近くに跳ね上がった。「中国では、オンラインショップと実店舗にはっきりとした隔たりがある」とコメント。
 

(2015年10月5日現在、1ユーロ=135円で換算)

 

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