ラルフ・ローレン、アジアで好調も北米が振るわず

 ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)の発表した2019年度第4四半期(1-3月)業績は、売上高・利益ともに市場の予想を上回った。アメリカ国外、特に中国での需要が高まりけん引した。一方で、主要マーケットである北米では売上が落ち込んでいる。

Ralph Lauren Fall/ Winter 2019
 
 北米市場は6四半期連続での減収となり、第4四半期の売上高は4%減少した。
 
 パトリス・ルーヴェ(Patrice Louvet)CEOのもと、ラルフ・ローレン社は広告に注力し、ブランドイメージ再建とアメリカ市場における利益率向上を目指してきた。
 
 「まだ課題は多い」とルーヴェCEO。5月14日朝方の取引で同社株は8%下落している。中国から輸入した素材が3分の1を占めることもあり、米中の貿易関係が緊張するにつれ株価への影響も大きくなってきた。
 
 「サプライチェーンの多様化を進め、関税の変動があった際にも長期的な影響を緩和できるようにしている」とジェーン・ニールセン(Jane Nielsen)最高財務責任者は説明している。
 
 国外への投資も拡大し、北米市場での不調を補うべくECビジネスも構築してきた。

 一番成長の早い中国では、「天猫(Tmall)」や「京東商城(JD.com)」、「微信(Wechat)」と提携して商品を販売。為替の影響を除いた成長率が30%と大きく伸びた中国本土がけん引し、アジア地域では10%の増収となった。また、ヨーロッパの売上高は11%増だった。
 
 全体の売上高はドル高が影響して1.5%減の15億1000万ドル(約1654億6300万円)となったものの、Refinitivのアナリスト予想14億8000万ドル(約1621億7800万円)を上回った。
 
 純利益は3160万ドル(約34億6300万円)で、前年同期の4130万ドル(約45億2500万円)から減益となった。調整後一株当たり当期純利益は1.07ドルで、アナリスト予想90セントを上回る形となっている。
 

(2019年5月14日現在、1米ドル=110円で換算)
 

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