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リシュモン通期は67%の営業減益 コロナ禍の影響は今年度いっぱい続く見込み

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Reuters
掲載日
2020/05/15
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 リシュモンが発表した20203月期通期業績は、営業利益が67%減少した。中国での需要は高まったものの、現行年度の通期業績にもコロナ禍が継続して影響する見込みだという。

Photo d'archives/REUTERS/Arnd Wiegmann


 リシュモングループは「カルティエ(Cartier)」や「ヴァンクリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)」、「ピアジェ(Piaget)」、「IWC」、「ヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin)」、「クロエ(Chloe)」などを展開する。通期連営業利益は67%減の9億3100万ユーロ(約1079億円)で、アナリストの予想平均12億9000万ユーロ(約1495億700万円)を下回った。一方で、売上高は2%増の142億3800万ユーロ(約1兆6500億円)と市場の予想にほぼ並ぶ結果に。
 
 比較対象である前年には税引後特別利益14億ユーロ(約1622億7200万円)を計上しており、それが利益の推移に不利に作用したとグループは説明している。特別な要素を排除した場合の減益率は34%にとどまるという。

 ウォッチ部門の営業利益は20%減、売上高は4%減だった。核事業であるジュエリーに関しては、営業利益7%減、売上高2%減。
 
 しかし、主に中国で回復の兆しも見られており、「中国に展開する462店舗が営業を再開して以降、高い需要が見られた」としている。
 
 ヨハン・ルパート(Johann Rupert)会長は、コロナ禍の影響が今年いっぱい続くとの見解を示した。「国内外の販売店舗が休業したほか、消費傾向の変化や消費者心理の低下などが今年度の通期業績に影を落とすだろう」と同氏。今の段階で具体的な予想を発表するのは不可能であるとも話した。
 

(2020年5月15日現在、1ユーロ=116円で換算)

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