リシュモン、高級時計事業が減速

 スイスのラグジュアリーグループ、リシュモン(Richemont)が発表した2018年3月期上期(4-9月)の業績は、グレーマーケットへの対策強化と中国政府による消費の海外流出抑制に打撃を受けてやや減速した。


 欧州では、「ランセル(Lancel)」を売却したほか、高級時計の卸売先を抑制し不良在庫を大幅にオンラインでディスカウント販売されないよう対策を講じたことが影響した結果、業績は伸び悩んだ。
 
 グループ全体の成長も減速したが、主な要因は二大市場である香港とアメリカで9月に赤字を計上したことにある。
 
 アジア太平洋地域も、悪天候や人民元下落による観光消費への影響などにより9月には売上が落ち込んだが、10月には回復した。
 
 オンラインを強化し始めたリシュモンは、先月中国のEC大手アリババ(Alibaba)ともパートナーシップを締結している。
 
 2018年4-9月の連結売上高は恒常為替レートで8%増。8月までの5か月間では10%減だった。傘下に収めたばかりのユークスネッタポルテ(Yoox Net-a-Porter)(以下、YNAP)およびWatchfinderを含めると、上期には24%の増収となっている。主要マーケットであるアジア太平洋地域は、1桁台後半の伸びを見せた中国本土、2桁台の伸びだった香港、マカオ、韓国がけん引した。欧州は1%の増収とほぼ横ばい。
 
 YNAPに関する13億8000万ユーロ(約1766億5800万円)の非現金性利益を含めたため、連結利益は倍以上の22億5000万ユーロ(約2880億2900万円)を記録した。

 
(2018年11月12日現在、1ユーロ=128円で換算)

 

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