リニューアルしたマルペンサ空港、ワンランク上のショッピング体験を提供

 ミラノのマルペンサ国際空港が、2年間に及ぶ3億ユーロ規模の改装工事を終え、ミラノで開催される国際博覧会に向けてリニューアルを果たした。1998年、ミラノの北60kmにオープンしたマルペンサ空港は年間650万人が利用する国際空港だが、これまで欧州の主要ハブ空港としての存在感を示せずにきた。

 ミラノ国際博覧会の開催を前に、マルペンサ空港を運営するSea社は「欧州屈指の規模と美しさを誇るトラベルリテール・エリア」として集客数を増やしたいと話している。


マルペンサ空港の高級ショッピングエリア「Piazza del Lusso」

 ターミナル1は全面的に再編され、リテールスペースを中心とした構造に生まれ変わった。出発ロビーには1万3000平方メートルのショッピングエリアを設置。2000平方メートルの免税スペースを含む46店舗が入居する。

 そのうち8000平方メートルは高級ショッピングエリア「Piazza del Lusso」となっており、欧州の空港での店舗展開は初となる「Armani(アルマーニ)」のほか、「Bulgari(ブルガリ)」、「Ermenegildo Zegna(エルメネジルド ゼニア)」、「Etro(エトロ)」、「Gucci(グッチ)」、「Hermès(エルメス)」、「Montblanc(モンブラン)」、「Salvatore Ferragamo(サルヴァトーレ フェラガモ)」、「Tod’s,(トッズ)」、「Burberry(バーバリー)」、「Moncler(モンクレール)」など約12店舗が軒を連ねる。

 その隣にある2200平方メートルのショッピングエリアは「Piazza del Gusto」と名付けられ、「ピンコ(Pinko)」「フルラ(Furla)」「ボッジ(Boggi)」「ヒューゴ ボス(Hugo Boss)」「ピクアドロ(Piquadro)」「スウォッチ(Swatch)」など、比較的手の届きやすいハイブランドが入居する。


明るく、見やすくなった免税エリア


 新たなショッピングエリアが加わったことで、マルペンサ空港ターミナル1の出発ロビーにある小売スペースは2万3000平方メートルに拡大。ブティック80店舗と飲食店32店舗が揃う。一方、ターミナル2は、欧州の格安航空会社イージージェット(Easyjet)専用のターミナルとなっている。

 Sea社の担当者は、「入り組んだエリアの中でもそれぞれのブランドが際立つよう、照明や配色などにこだわり、明るく快適にショッピングを楽しめるスペースを演出した 」と説明する。

 ロビーには、イタリアの有名シェフが手掛けるレストランやカフェも出店。しかし、ゆっくりと長居できるような座席は少なく、腰を落ち着けるよりもショッピングを促そうとする戦略が伺える。

 
     フードコートではなく、シックなレストランやバーが出店
 
 Pambianco社の調査によると、マルペンサ空港の高級品購入額は平均701ユーロ(約8万9700円)。ミラノの高級ショッピング街であるモンテナポレオーネ通り(1802ユーロ/約23万1000円)、スピーガ通り(1030ユーロ/約13万2000円)に次ぐ第3位だという。マルペンサ空港で高級品を購入する旅行客を国籍別に見ると、最も多いのは中国人旅行者で、購入額は一人当たり平均778ユーロ(約9万9600円)。次いでロシア人、米国人となっている。

 「改装後のショッピングエリアは好評で、店舗スペースがすぐに埋まってしまった。他にも入居を希望する店舗が多いため、今後さらにエリアを拡大することも検討している」という。

(2015年4月22日現在、1ユーロ=128円で換算)

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