ロシアのアパレル市場

全体的な傾向

ロシアのアパレル市場は、2007年時点で 約US400億ドルであった。毎年15~20%の安定した成長率を見せていたが、2008年は不況により、前年度と変わらずおよそUS400-410 億ドルと想定されている。アパレル市場の主要企業は、モスクワ、セントペテルスブルグに先駆けて進出していた海外企業 であり、これらの企業は、現在ロシア国内において前述の2都市以外の都市への拡大を図っている。現在、ロシアの地元企業よりも、それら海外アパレル関連企業のほうがより多くの市場シェアを握っている。ロシアには全部で約120社の海外アパレル小売りチェーン店が存在する。 これら各企業の年間売上はUS8000万~1億ドルと言われている。
•在ロシア国内のアパレル市場においてアクティブなのは以下のような海外ブランドである。
 •Benneton
 •Zara
 •Mango
 •Finn Flare
 •Hugo Boss etc.
•一方、人気の高いロシアのアパレルブランドは、お以下のようなブランドである。
 •Sela
 •Gloria Jeans
 •OGGI
 •Kira Plastinina
 •Tvoe
•ロシアの地元の小売チェーン店でも、ほとんどの製品(80%)の製造はロシア国内ではなく中国で行っている。
ここ数年で、ロシアメーカーが売上を伸ばしているカテゴリは、((高級品ではなく)平均的価格帯で販売されている) 男性用スーツである。今回の不況は、これらロシアアパレルメーカーへ、ポジティブ、ネガティブの両方の影響をもたらした。

 •ネガティブ:
•売上の降下、消費者の消費活動の低迷
•不況に入ってから、ロシア国内の30%以上の消費者が、2009年度の最初の3か月の間に、アパレルの購入を断念した、としており、また15%が普段購入するアパレルブランド製品よりも安い価格の製品を購入した、と回答している。

 •ポジティブ:
•ショップ店舗の賃貸価格が安くなり、市場への新規参入者へとってはアドバンテージとなった。
•2009年、以下のブランドがロシア市場へ新規参入した。
 •H&M
 •Kika
 •River Island
 •One Step
 •New Look
 •IKKS
 •GAP
 •Palmers
我が社のショップ店舗の賃貸料に関する規定が厳しいなか、不況以前はNYやパリ、東京よりも高額であった モスクワの賃貸が、現在はかなり安くなっている。 (大手アパレルチェーンマネージャ談).ロシアにおけるショップ店舗の1平米の年間賃貸料(平均的な1平米の賃貸料の例): 1800米ドル(2008年5月時点)、1100米ドル(2009年5月時点) 


ロシアファッション


日本ブランド
ユニクロが、モスクワに第1号店をオープンした。 ユニクロの参入以前は、ロシアにおける日本製のブランドといえば、 消費者向けの(高級)ブランドであったがそのイメージが変わりつつある。日本製のアパレルや靴(アパレルが主)を取り扱っているチェーン店のひとつが、LEFORM。現在LEFORMで取り扱いのある日本ブランドや日本デザイナーは下記の通り
 •COMME DES GARCONS (Rei Kawakubo)
 •IL BY SAORI KOMATSU
 •ATTACHMENT / KAZAYUKI KUMAGAI
 •JUNYA WATANABE
 •Y'S / YOHJI YAMAMOTO etc.
•日本製アパレルを好む消費者の典型的な消費者像 (ロシア人有識者からの情報に基づく):
•幅広い年齢層の男女 (25-50歳)
•平均以上の所得がある
•クリエイティブ系の職業やトップマネージャーで、多種多様なエンターテイメントイベントを好み、ビジネスパートナー等との様々なミーティングや会合に参加する。
•注) このような社交の場で交流することを好む階層の人々からは、日本製のアパレルを着用しているということが、(ステータスとして)好印象を持たれることにつながるというイメージがある。
•日本のアパレル製品は、このような人々が集う(社交的な)場の雰囲気に合うイメージがある。
シューズ市場

ロシア市場における一般的な傾向

統計によれば、ロシア人消費者は、年間に一人当たり平均1.8-2足の靴を購入する。これは中国の数字と近く、(中国人は年間一人当たり平均約2足)、ヨーロッパ(一人当たり平均3.8-4.5足)およびアメリカ(一人当たり平均6.5足) より少ない。靴の価格としては、安いものでは1足US30ドル以下から1足US250ドル以上まで様々。
•注) 富裕層向けの価格では、1足1000米ドルを超える靴もある。ロシアにおける靴市場は、海外企業がほとんどを占めており、ロシアブランドは極めて少ない。輸入される靴は大半が中国からのものである。
•イタリアの靴は、長年に渡って高品質の靴であるというイメージが強い。ただし、平均もしくは平均以上の年収レベルの消費者しか購入できない価格帯である。ロシアでは、冬の間は、ほとんどのロシア人が内側に毛皮ファー(天然、人工)がついたブーツを履く。秋の終わりから冬を越えて春の初めまでは、ロシアでは道路に泥混じりの水たまりや雪解け水などが多いため、革製のブーツなどは、革が非常に傷んでしまうという難点がある。モスクワでは冬の間、道路などの積雪や氷を溶かして、道路を滑りにくくするために行政機関などが道路に薬をまく。この際に使われる化学薬品も、靴革にダメージを与える要因となる。

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