ロンドン ファッションウィーク メンズは盛況の予感 EU離脱の暗雲を払拭できるか

 先シーズンのロンドン ファッションウィーク メンズには、英国EU脱退の影が色濃く落ちていた。しかし結局ブレグジットが10月31日に延期されたことで、今シーズンが 本当にヨーロッパ最後"のロンドンメンズになりそうだ。

Alexander McQueen menswear

 そして皮肉なことに、6月7日の夜からスタートする今回のファッションウィークは、今までになく国際色豊かな顔ぶれが揃った。国内の有名どころはもちろん、外国から様々なデザイナーが集い、非常に盛況なプログラムとなる。
 
 本国イギリスからは、サラ・バートン(Sarah Burton)手掛ける「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」がロンドンへカムバックを果たし、9日の朝にプレゼンテーションを披露する。また、「マノロ・ブラニク(Manolo Blahnik)」もウォレス・コレクション(The Wallace Collection)内で回顧展『An Enquiring Mind』を開催。美術館の展示とブラニクのコンテンポラリーな作品が混在する貴重な機会になるだろう。

Manolo Blahnik
 
 「C2H4」、「アイスバーグ」、「Xander Zhou」をはじめ、中国EC大手「JD.com」による「HLA x AXE」のショーや、日本からは「ジョン ローレンス サリバン(John Laurence Sullivan)」も参加するなど、今季のロンドンは英EU脱退にもめげずインターナショナルだ。実際、ブレグジットが英メンズウェア市場に影を落としているのは事実で、昨年は3.5%増の155億ポンド(約 円)という規模であった業界だが、今後国外での発展が脅かされることもある。
 
 「ブレグジットがまだ実行されていない以上、今のところその影響は未知数だ。しかし、先行きの不透明感がすでに業界に非常に大きな打撃を与えている。もし本当に英国が離脱したなら、国内のファッション産業は不要な圧力を受けることになり、苦しむだろう」と話すのは英『GQ』編集長でロンドン メンズファッションウィーク会長のディラン・ジョーンズ(Dylan Johns)だ。

 ブルガリア出身デザイナーがロンドンを拠点に展開する「キコ・コスタディノフ(Kiko Kostadinov)」のほか、ソウルファッションウィークと英国ファッション評議会とのコラボレーションによる交換プログラムの一環として韓国ブランド「Münn」がショーを披露する。

Münn

 さらに、中国版『GQ 』は、今季Gong Liによる「8ON8」を紹介する。レイヤードと構築的なデザインが特徴だ。舞台はメンズシーズンを通したメイン会場であるTruman Breweryとなる。
 
 「ロンドンのショーは、ストリートスタイルやクールでイノベーティブなものに溢れている。ロンドンが常に先を行っている。常にそうだったし、今後もそうだ」。ジョーンズ会長は、ミラノやパリと比べたロンドンの強みをこのように説明する。
 
 多くのスポンサーを抱え、経済的にも潤沢な今シーズン。メルセデスベンツのリムジンほはじめ、「Toni & Guy」がギフトセットを用意したり、バックステージ向けに年間を通じて7000点以上の「Label.M」商品を提供する予定だ。「エビアン(Evian)」も1万本のミネラルウォーターを配布するという。

Truman Brewery

 ショー以外にも、ヴィトリア&アルバート美術館では『Christian Dior: Designer of Dreams』や『Mary Quant』展が開催されているほか、クイーンズ・ギャラリーでのレオナルド・ダヴィンチ展、大英博物館のムンク展など、様々な文化的行事が開催されているロンドンは、政治が暗い影を落としていても盛況だ。ディナーやパーティーも数多く予定されている。
 
 7日の夜は「キコ・コスタディノフ」が『Dazed』誌とイベントを開き、「アレキサンダー・マックイーン」は9日に『GQ Style』誌とセレクトショップ「Browns」と共同でメイフェアのMark’s Barでパーティーを行う。10日には『GQ』もLyam Payneとディナーを主催する。
 
 

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