三越伊勢丹シューズPB「ナンバー・トゥエンティワン」、海外展開を本格化

 三越伊勢丹が展開するプライベートシューズブランド「ナンバー・トゥエンティワン(Number Twenty-one)」が、「イセタンシューズ(Isetan Shoes)」としてイタリア・ミラノの合同展示会「ミカム(Micam)」参加、およびパリでの単独展示商談会を行った。今年1月の「プルミエール・クラス(Première Classe)」に続き、2シーズン目の海外展開となる。

「ニューニュー」との協業商品 - 三越伊勢丹ホールディングス

 前回パリでの展示会で手応えを感じ、次の段階として靴の専門展示会「ミカム」を選んだ。世界最大級の規模を誇る同展では、連日スタンドが満員になる盛況ぶりだったという。商談は計103件、特に専門店からの引きが多数あった。大手合同展に参加することでバイヤーとの接点を増やし、その後は個展を通じて長期的な関係を築いていくのがねらいだ。
 
 2011年に立ち上げられた「ナンバー・トゥエンティワン」の売上高は、初年度の4.5億円から大きく伸び、15年度には約9億円を記録した。新宿伊勢丹の婦人靴ショップ内でも、15年の売上数量は2万6000足以上と首位の業績を誇る。
 
 新宿伊勢丹から、日本橋三越、銀座三越、そして地域店からグループへと、国内での取扱いも徐々に拡大していった同ブランド。海外の展開も、15年春夏の韓国の新世界百貨店を皮切りに、16年秋冬からは上海、成都、クアラルンプールの伊勢丹へと段階を踏んでいる。
 
 17年春夏シーズンにはヨーロッパやアメリカにも範囲を広げ、イギリスの「リバティ(Liberty)」や「セルフリッジ(Selfridges)」、アメリカの「ニーマン・マーカス(Neiman Marcus)」、「ノードストローム(Nordstrom)」といった大手リテイラーとの取組も拡大し、本格的に国際展開を加速させる予定だ。将来的には、卸先との相互的な提携も視野に入れているという。

 欧州における展示会の参加は続けていく方針で、次シーズンに関しても、「ミカム」や「プルミエールクラス」のような大型合同展への出展を予定している。
 
  ベーシックなものや機能性の高いモデルが売れる国内市場に対し、海外、特にヨーロッパの展示会で注目されるのは、やはりクリエーティブな側面だ。今回もクリエーターとのコラボレーション商品を中心に展示、カスタマイズのトレンドも追い風となり、「ニューニュー(Newneu.)」のスニーカーなどが注目を集めた。
 
 ブランドとの協業に関しても、同社のノウハウや生産ラインといった強みを生かすことで、クリエーターの自由な発想を実際の商品に落とし込んできた。今後海外展開を拡大していくにあたっては、関税や物流コストによる価格の問題がより顕著になってくる恐れもあるが、グループとしてのネットワークを利用した生産拠点の柔軟性で対応していくことを検討しているという。例えば、ヨーロッパに向けてはイタリアでの生産も視野に入れる。
 

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