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掲載日
2014/05/21
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三陽商会が英バーバリーの契約終了「新生Sanyoを目指す」
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2014/05/21
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三陽商会が5月19日、英国バーバリー社との現行ライセンス契約終了の発表に伴い、都内で記者会見を開いた。出席した代表取締役社長の杉浦昌彦氏は「我々にとって大きな変化をもたらす出来事である」と話し、新たな中期5ヵ年計画を発表。「バーバリーロンドン」と子供服は2015年同時に春夏シーズンで同社での展開が終了となるが、「バーバリー・ブルーレーベル」と「バーバリー・ブラックレーベル」は新たなライセンス契約のもとバーバリーの名称を外して事業を継続させ、バーバリーロンドンの後継事業として「マッキントッシュ ロンドン」を強く打ち出すなど抜本的な事業構造改革を進め、「新生Sanyo」を目指すという。
新生の「ブルーレーベル」と「ブラックレーベル」について新たに締結するライセンスは3年間の契約になり、ブランド名に「バーバリー」を外すと共に"ホースマーク"と呼ばれるロゴも使えなくなるが、コンセプトや商品のデザインは継続。バーバリー・チェックよりもサイズが小さいマイクロチェックは引き続き使用し、MD(マーチャンダイジング)の制約が現行よりも緩くなるため、雑貨の拡充やインターネットを通じた販売と広告宣伝などが可能になり、ビジネスの拡大が期待されるという。
中期5ヵ年計画では、「マッキントッシュ」「ポール・スチュアート」「エポカ」を基幹3事業に位置づけ、準基幹4事業の「アマカ」「エヴェックス バイ クリツィア」「トゥー ビー シック」「ラブレス」とともに経営資源を集中させる。オリジナルブランド事業を育てるため、タグラインを体現する新規ブランドや「三陽山長」のトータルブランドなど新規事業を積極的に開発。M&Aによる事業領域の拡大も図り、同社単体の店頭販売額は2018年までに回復させ、営業利益も2016年の赤字予想から2017年以降は黒字化させる。
「バーバリーロンドン」の後継事業に位置づける「マッキントッシュ ロンドン」は、2015年秋冬シーズンからスタート予定で、全国百貨店のプレタポルタゾーンをはじめ直営店の出店も計画し、「一番の柱として取引先に紹介していく」(杉浦社長)という。これまでに培ったライセンスブランドビジネスの運営ノウハウを活用し、「マッキントッシュ フィロソフィー」含めて2018年までに300億円の売り上げを目指す。
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