fashionsnap
2016/09/21
上質でカオスな「ユナイテッドアローズ」最大の旗艦店が六本木ヒルズにオープン
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2016/09/21
ユナイテッドアローズによる新旗艦店「ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店」の店内が、9月22日のオープンに先駆けて公開された。メンズとウィメンズに分かれていた六本木ヒルズの店舗を統合、増床した同ストアは427坪の面積を有し、過去最大の店舗となる。クリエーティブディレクターの鴨志田康人監修のもと、ワンダーウォール(Wonderwall)の片山正通代表がインテリアデザインを担当した。鴨志田は「創業から26年目間試行錯誤して店舗網を拡大してきたが、同じような店舗が分散してマンネリ化しているところもあった。商品の見せ方やお客様に対するアプローチの仕方など新しい視点で新鮮に見えるような空間づくりが1番の目標だった」という。
「ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店」は、六本木ヒルズのウェストウォーク2階と3階の2フロアで構成。2階のウィメンズフロアでは、カジュアルとデザイナーズコレクションが混在するスペース「Sports&Designers」や、ユナイテッドアローズらしいメンズライクなジャケットやシャツに時代性のあるアイテムを取り入れたスタイリングを提案する「Clothing」、ボルドーカラーの大理石に赤い壁紙を内装した"レッドルーム"でドレスやジュエリーを展開する「Dress & Shoes」のほか、シューズやバッグなど幅広くそろえる。また、京都祇園に本店を置く甘味処「ぎおん徳屋」が原宿店に続いて出店し、同ストア限定のお土産も販売。店内ではウインドーディスプレーをなくしたほか、マネキンや什器の数を減らすことで開放的で商品が見やすい空間になっている。
3階では、メンズを中心に昭和西川と共同開発するライフスタイル雑貨などの商品もラインナップ。全9部屋のコンセプトストアから構成されるエリア「The Arcade」では、狭いスペースに小さな商店が軒を連ねるようにヴィンテージウオッチや傘、サングラス、スーツケースといったアイテムを販売するショップを展開する。同社の重松理会長が銀座にオープンした「順理庵(じゅんりあん)」2号店のショップインショップも出店。古材などを使用して日本の美を追求した空間では、和の素材を用いて日本の工場で縫製した衣料品などをそろえる。また、同社初のメンズコスメのコーナーを設けるほか、大阪発の洋服直し屋「心斎橋リフォーム」が入居し丈直しなどのサービスを提供。フォーマルエリアではドレスシャツやドレスジャケットのパターンオーダーを通年で行う。なお、「クロムハーツ(Chrome Hearts)」はリニューアル前には取り扱いのなかったアイテムなど幅広くラインナップする。
鴨志田は新たな拠点となる六本木について「時代が変わる中で美術館や映画館が増え、六本木のイメージが夜というよりはカルチャーが中心になりつつある。衣・食・住・遊・知全てにおいて楽しめる場所」と捉え、「カルチャーの一端を担うファッションをやるなら、今の時代の六本木は旗艦店を出すにはふさわしいと思った」と話した。
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