中郡暖菜が「ビス」編集長退任、今後はフリーの編集者として"本作り"継続

 光文社の女性ファッション誌「ビス(Bis)」創刊時から編集長を務めてきた中郡暖菜氏が、11月号をもって同職を退任した。「マート(Mart)」元編集長の大給近憲氏が12月1日発売の2019年1月号から編集長を務めていく。

中郡暖菜氏

 中郡氏は徳間書店のファッション誌「ラルム(Larme)」で創刊編集長を務め、発行部数を25万部に伸ばし影響力のある雑誌に成長させたことでも知られている。ビスの創刊に向けては2017年2月から準備を進め、同年5月にプレ創刊。編集長として今年9月末まで同誌に携わった。
 
 ビスは「少女の心を持ちながら、 大人の女性になるためのファッションバイブル」をコンセプトに、小説や哲学からインスパイアされた物語性のあるビジュアルで構成。甘さの中にも毒のある世界観が特徴で、ヴィンテージ感とトレンド感を組み合わせた"甘すぎない可愛さ"を提案している。
 
 中郡氏はビスで自身が手掛けていた時代のラルム読者を取り込むなどの成果を収め、「自分が一生懸命本を作れば、どういった形であれ好きになってくれる人や必要としてくれる人は居てくれるんだと自信を持てた」と振り返る。しかし一方でビスとラルムでは影響力に違いがあったという。2012年にラルムを創刊した頃とは異なり、SNSが普及した現在では出版業界全体のインフルエンスパワーの低さを感じ、「ウェブ発ではないと大きな規模感でのアプローチが難しいと実感した」と話す。
 
 ビスから離れた後はフリーランスの編集者として活動。ウェブメディア「Press Blog」で編集長を務めているほか、出版関連のSNSディレクターなどウェブの経験も積んでいる。またアパレルやコスメ、イベントのプロデュースやディレクションも行っており、すべての経験を出版に結びつけていく考えだ。来春には書籍を発売する予定。中郡氏は「これまでに30冊以上、累計300万部以上の本を編集長として手がけ、その中で傷ついたことも多かったが、本を作ることはとても素晴らしいこと。自分は本があるから生きてこれたと思っているので今後も本に恩返しをしていきたい」とコメントしている。

 

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