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地中に服を1ヵ月埋めると?「アンリアレイジ」がLVMHプライズ最終選考会で実験的な新作コレクション発表

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fashionsnap
掲載日
today 2019/09/04
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 森永邦彦が手掛ける「アンリアレイジ(Anrealage)」が「LVMH Prize for Young Fashion Designers 2019(以下、LVMHプライズ)」のファイナリストのプレゼンテーションで、土や水、光と関わりのある新作コレクション「光合成(Photosynthesis)」を発表した。

バイオデグラデーションガーメント(写真は左から0日、15日、30日目の変化の過程)- Image: Anrealage


 新作は「自然と共生することで完成する服」とし、LVMHプライズの最終選考会場であるフォンダシオン ルイ・ヴィトン(Fondation Louis Vuitton)で披露した。コレクションは、土と水、温度で生分解される「バイオデグラデーションガーメント」、太陽の光で変色する「フォトクロミックガーメント」、そして世界地図が光によって浮かび上がる球体型の「リフレクトグローブガーメント」など、異なる素材や技術によるアイテムで構成されている。
 
 バイオデグラデーションガーメントは、生分解機能を持つポリエステル糸と生分解されないリサイクルポリエステル糸で制作した服。縫い上がったアイテムを土の中に埋め、毎日水を与えながら70度の高温環境で1ヵ月にわたって温存すると、ポリエステル糸がバクテリアに食されて穴があく。そして残った糸が、レース模様のようなタータンチェックやブロックチェック、花柄といった模様を形成するという実験的なアプローチで、アンリアレイジはこれを"自然によるヴィンテージ加工"として新提案した。

 フォトクロミックガーメントは、太陽光によって変色する特殊な色素を素材に用いている。過去に発表されたのはパステルカラーだったが、色の濃さや反応の速さなどが進化し、今回はダークカラーのミリタリーカーキを発表した。リフレクトグローブガーメントは、再帰性反射技術と分光技術を用いた素材で製作した球体型のシャツとジャケット。地球を模しており、光を当てると虹色の世界地図が現れるという仕掛けだ。そのほか、ブランドを象徴するパッチワークアイテムも発表。丹後ちりめんの残布を使い、2,000ピースの布切れを接ぎ合わせてシルクのセットアップに仕立てるなど、独自の視点と手法によるサステナブルなファッションを様々な角度から表現した。
 
 LVMHプライズは日本時間で9月4日夕方から、ファイナリスト8組によるプレゼンテーションが行われた後、同日夜にグランプリが発表される。



 

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