小売業界の国際展開調査:新規市場開拓に最も意欲的なのはファッションセクター

 不動産コンサルティングのグローバル企業であるCBREグループが、「How Global is the Business of Retail ?(小売業界の国際展開調査)」2014年版を発表した。この調査は、トップ・グローバル小売業者334社の海外進出動向を61カ国189都市で調査したもの。これによると、2013年に最も積極的に新たな都市に進出したのは高級ブランドおよびハイエンド・ファッションブランドだった。


2013年にダラスに出店した「Alexander McQueen」 (Visual : Alexander McQueen)


 調査対象となった小売企業334社が2013年に新たな都市に出店した数は、2012年に比べて30%増加した。

 特に高級ブランドおよびハイエンド・ファッションブランドが数を伸ばし、新規出店数全体の24%を占めた。中でもアメリカ地域では、その割合は32%に上る。

 CBREの調査によると、高級ブランド&ハイエンド・ファッションブランドの新規参入が最も多かったのは米国で、ダラスでは8店舗、シカゴでは7店舗、サンフランシスコでは6店舗が新規出店した。ラテンアメリカ地域では、リオデジャネイロ、サンティアゴ、サンパウロ、リマでの出店が目立った。

 欧州地域では、小売企業による新規出店数合計のうち高級ブランドの占める割合は24%で、特にドイツでの出店が増えた。一方、アジア地域では21%。アジア地域では、店舗数を増やすよりも、市場のニーズに合わせた商品開発に力を入れる小売業者が多いようだ。


2013年にミュンヘンにオープンした「Louis Vuitton」ブティック (Photo : Louis Vuitton)


 セクター別では、国際展開を牽引しているのはファッションセクターだという。その他セクターでは、インテリアブランドおよび百貨店が出店数全体の7%、飲食業が12%、電子機器メーカーが1%、スーパーマーケットおよびその他の専門業者が10%と、ファッション業界に比べて出店数はかなり少ない。ファッションセクター全体では、2013年の新規出店数は小売業全体の68%に達した。

 これは、新規出店数の最も多かった上位10社の顔ぶれを見ても明らかだ。1位は「Michael Kors(マイケル・コース)」と「Zara Home(ザラ・ホーム)」。その他、「H&M(エイチ&エム)」「Desigual(デシグアル)」「Superdry(スーパードライ)」「Victoria’s Secret(ヴィクトリアズ・シークレット)」「& Other Stories(アンドアザーストーリーズ)」「Hollister(ホリスター)」が10位以内にランクインしている。

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