川久保玲、ファッションデザイナー初の「イサム・ノグチ賞」受賞 「さらに戦い続ける」

 彫刻家イサム・ノグチ(Isamu Noguchi)の作品を保存・展示するノグチ美術館による「イサム・ノグチ賞(Isamu Noguchi Award)」の2019年受賞者に、「コム デ ギャルソン(Comme des Garçons)」の川久保玲が選ばれた。

Rei Kawakubo. Photo by Paolo Roversi©Comme des Garçons

 2014年に創設された同賞は、「革新的な精神とグローバルな意識、西洋と東洋の文化を繋ぐ取り組み」をイサム・ノグチと共有する人物に対して授与される。過去には、深沢直人、千住博、安藤忠雄、谷口吉生、杉本博が選ばれているが、ファッションデザイナーが受賞するのは初めて。
 
 受賞理由には、「美の概念だけでなく、ファッションのあり方にも挑戦」し、「形やその間にある空間を意識した」創作が挙げられている。
 
 2017年にはニューヨーク・メトロポリタン美術館で川久保玲に焦点を当てた展覧会『Rei Kawakubo / Comme des Garçons: Art of the In-Between』も開催されたが、存命しているデザイナーの単独特別展としては同館史上初の試みとなった。
 
 今年で「コム デ ギャルソン」設立50周年を迎える川久保玲。今回の授賞にあたって、「私はアーティストでも建築家でも、プロダクトデザイナーですらありません。ただ何か新しいもの、今までになかったものを作って、それをビジネスに繋げようとしてきただけ。妥協せず新しいものを作るというのは、そう簡単に受け入れられるものではない。常に保守的な意見や権力と戦わなければならないのです」とコメントしている。
 
 「ノグチが1970年に大阪万博で作品を発表して、『新しすぎる』からと拒否されたのを覚えています。その感覚はよくわかる。今もあまり状況は変わっていません。私はさらに戦い続けます」。
 
 授賞式はノグチ美術館にて5月2日に行われる。

 

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