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感染再拡大中のパリ、ファッションウィークにも影響

掲載日
2020/09/07
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 新型コロナウイルスの流行が再拡大しているフランスは、リスクの高い行先になりつつある。そんな中、9月28日から10月6日まで開催されるパリ ファッションウィークだが、今シーズンは来訪を諦めた業界関係者も少なくない。

Christophe Josse - Christophe Josse Paris



 世界の主要ファッションウィークが、厳重な安全対策のもと規模や形式の変更を余儀なくされている。中でもパリは新規感染者が急増している地域でもあり、先日公式スケジュールは発表されたものの、本来なら期間中に行われる予定だったイベントの多くが中止・延期された。

 今シーズンはパリからミラノへと発表の場を移すと明かしたばかりの「ヴァレンティノ(Valentino)」も、ヤコポ・ヴェントゥリーニ(Jacopo Venturini)CEOが「現在の状況を鑑み、人材という第一のリソースを守るための選択肢を用意しなければなりません。ブランドが一貫した姿勢を保つやり方を模索するのです。こうした理由から、今回はイタリア・ミラノでショーを開催することが倫理的に最善の策であると考えました」と説明している。

 また、仮にイベントが主宰できたとしても、国外からのゲストを招くことは非常に困難だ。特にイギリス、アメリカ、アジア諸国などでは、フランスからの再入国に14日間の自主隔離期間を設けているため、国を跨いだ移動は現実的ではないと判断する業界人も少なくない。高級ホテルであるムーリスとプラザ・アテネのオーナーがAFPに話したところ、「例年は1250泊相当の予約をしている」LVMHグループも、今年は「250泊にとどまった」という。グループの招待客の大半はアメリカや中国からのゲストだ。

 とあるラグジュアリーブランドの担当者も、「イベントを運営するのは現地のチームです。国外からの人材を招いたり移動させたりすることなど不可能ですから」と本紙に明かしている。

 また、現在のところフランスからの再入国に制限がないイタリアでも、パリへの移動を忌避する向きがある。イタリアのショールーム「Studio Zeta」のオーナーは、現地のMF Fashion紙に対し、「シャンゼリゼ通りにある我々のオフィスはまだ閉鎖したままです。無駄なリスクを避けるためにも、ミラノから動かずにいることを決めました」と話した。さらに、近日中には自主隔離が設けられる可能性もあるという。

 他にも、「今季のパリには、ヨーロッパのバイヤーごく少数を除いて、誰も集まらない」という理由でパリへの移動を取りやめたショールームのオーナーや、「パリのオフィスに14のコレクションを持って行くつもりだったが、リスク回避のためにも移動を止めてほしいという声が顧客の側から上がっていた」といった話もある。

 新進の国内デザイナーを毎回パリで紹介していた英国ファッション協議会(British Fashion Council)も、今シーズンは展示を中止。「現状を鑑みて、今シーズンは『London Show Rooms』を行わないことに決めました。コンセプトをデジタル形式に移行できないか協議中ですが、まだ最終的な決定は下していません」と広報担当者は本紙に明かしている。

 他にも、規模を縮小したり、オンラインでの商談を提案するなど、各種ショールームも様々な対策を行っている。

 北欧ブランドを扱う「Vald Agency」のJacob Valdemarは、「9月30日から10月7日まで開催予定ですが、実際のアポイントメントには人数制限など厳しい安全対策を実施し、同時にデジタルでの商談も受け付けています」と話す。
 
 

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