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日本人の美意識で描く宮本亞門演出のオペラ「蝶々夫人」が開幕、高田賢三手掛ける衣装が舞台彩る

掲載日
today 2019/10/03
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 公益財団法人東京二期会が主催し、宮本亞門が演出を手掛けたジャコモ・プッチーニ作曲のオペラ「蝶々夫人」が10月3日に開幕した。作中の衣装はデザイナーの高田賢三が手掛けた。

第1幕 結婚の儀のシーン - Image: Fashionsnap.com


 「蝶々夫人」は、1880年代の長崎を舞台にアメリカ人海兵士官ピンカートンと武家の娘で芸者だった"蝶々さん"の恋愛模様とのちの悲劇を描いた小説が原作の作品で、オペラは1904年に初演された。宮本による今回の上演は、東京二期会、ザクセン州立歌劇場(ゼンパーオーパー・ドレスデン)、デンマーク王立歌劇場、サンフランシスコ・オペラの4ヶ国初の共同制作公演。日本に訪れることのなかったプッチーニにより描かれたオペラ作品を、宮本が現代的にそして日本人の視点で解釈し構成した。
 
 宮本は世界的デザイナーである高田にオファーを打診。高田は当初、蝶々夫人がオペラの魅力を知るきっかけとなった「何よりも憧れの演目」である故に受けるか随分迷ったという。「亜門さんからお話をいただいたあとに、偶然にもヴァレンティノ(ガラヴァーニ)氏とお会いしました。彼が衣装を手掛けたオペラ『椿姫』の上演のために日本に行くという話から、僕もオペラ作品にチャレンジしてみたいという想いが湧いてきたのです」と経緯を説明し、「海外での公演もあることから本物の日本というものを見て欲しいし、日本の美意識が表現できれば」と公演に向けてコメントした。

 第1幕で描かれる結婚式のシーンでは両家の親族が集まり「和と洋」の対比が衣装で表現されているほか、付き添いの舞妓たちが羽織る着物は裾の長さをずらし、異なる色を重ねることで鮮やかな色のコントラストを生み出し、祝福に包まれた場面を華やかに彩っている。また、主役の蝶々さんがまとう薄手の布織物の婚礼衣装は、作中では15歳に設定されている蝶々さんの無垢で儚い様子を表し、高田の日本人としての感性が細部にまで行き届いた舞台衣装に仕上がっている。
 
 国内では10月3日から6日まで東京文化会館大ホール、10月13日によこすか芸術劇場で上演し、その後海外でも公演を行う。
 

■オペラ「蝶々夫人」
指揮:アンドレア・バッティストーニ
演出:宮本亞門
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
 
 

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