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東京FW総括:"ガラパゴス化"で独自色を出せるか 新世代の東京ストリートと古着文化

掲載日
today 2019/10/23
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 楽天を冠スポンサーに迎えて初となる東京ファッションウィークが終了した。環境や政治問題への危機感からマチュアでオーセンティックなファッションへ回帰するグローバルな傾向とは逆を行くような、ストリートな若い感覚が目立つシーズンだった。よりリアルなワードローブを提案するブランドも見られたが、全体に共通するのは日本らしい「共感」を軸にしたファンのコミュニティだ。また、東京のストリートに独特の「古着」文化の進化も印象的だった。

Balmung - SS 2020 - Tokyo - Image: Fashionsnap.com


  上海やソウルなど日程としても競合関係にある近隣アジア諸国のファッションウィークが存在感を増しており、今までになく東京ならではの独自色が求められている。同じEC大手とはいえスポンサーも外資から日系にシフトしたが、ポジティブな方向に"ガラパゴス化"が成功すれば、東京ファッションウィークにも4大都市への単なる「踏み台」ではない新たな意義が見出せるかもしれない。

 日本のストリートで独自に発展した文化として、欧州のシックなヴィンテージとは一線を画す「古着」が挙げられるが、全盛期の原宿では、デザイナーズブランドに古着を組み合わせたり、あるいは切り貼りしてリメイクしたり、異なる要素を自在にミックスする着こなしが独自のスタイルを育んでいた。そんな文化で育った若手デザイナーが今風のDIY感覚を持ち込んだ新世代のストリートの萌芽は、「バルムング(Balmung)」や「ボディソング(Bodysong.)」のショーから感じられた。

 また、「チノ(Cinoh)」や「スリュー(Sreu)」、「リト(Rito)」など、よりリアルなクリエーションを持ち味とするブランドは、世界観の見せ方やプロダクトの完成度、コレクションの構成など、冷静にビジネスをとらえ地道な成長を見せていた。また、アップサイクリングやエコをクリエーションに取り入れるグローバルな潮流も見られる。

 そして、ニューヨークから "凱旋"を果たした「トモ コイズミ」のファンタジー溢れる前向きな世界観、アフリカと日本を繋ぐプロジェクト「FACE. A-J」のクリエイティブなエネルギーも忘れてはいけない。ファッションに新たな風を吹き込むイベントとなった。

 冠スポンサーの楽天は今後10年を視野に入れている。アマゾン時代のようなメジャーな華にはやや欠けたものの、日本のファッションが取り戻した"若さ"がどういった形で育っていくのか、国産ECプラットフォームと共にどのように発展していくのか、長期的な変化の始まりを期待させるシーズンだった。


新世代の東京ストリート

 90年代の裏原ムーブメントを経て東京のストリートファッションは世界的な名声を得たが、伝説的なストリートスナップ誌「Fruits」も「オシャレな子が撮れなくなった」と2017年に休刊し、その熱狂は過ぎ去ってしまったように思われた。しかし今シーズンの東京ファッションウィークでは、全盛期の東京ストリートを経験した新しい世代が表舞台に姿を現した。

Bodysong. - SS 2020 - Tokyo - Image: Fashionsnap.com


 商業施設を運営するパルコ(Parco)による若手ブランド支援プログラム「Next Age Parco」の一環として3組のブランドがランウェイショーを行ったが、中でも「バルムング(Balmung)」はインダストリアルで未来的なストリートウェアで目を引いた。「都市と人間との関係」をテーマにクリエーションを続けるHachi は、梱包材のような素材を用いたアイテムをレイヤードし、構築的な独特のボリュームを提案。ジャージやニットとテクニカルな素材を組み合わせてどこか無機質な世界を表現した。ジェンダーや体型を問わず、着る人がDIY感覚で組み合わせていく感覚が新鮮だ。SNSでは若い世代の支持を集めており、新たなストリートとも言えるデジタルの世界で、ファンにより拡散され進化していく過程はまさに東京の「今」を映し出している。

 参加2シーズン目となる「ボディソング(Bodysong.)」も都市としての東京に注目するデザイナーだが、こうした新世代のストリートを連想させるランウェイで得意の「即興的な」クリエーションを披露した。デニムやワークウェアをレイヤードしたアイテムは、ジェンダーレスなオーバーサイズシルエットが目を引く。シューズでは、「デサント(Descente)」とコラボレーションしたスニーカーも登場した。

 また、サブカルチャーの要素を取り入れ「愛の戦士」をテーマにガーリーなコレクションを披露した「ノントーキョー(Non Tokyo)」では、ミリタリーやワークウェアの要素をアクセントに、"カワイイ"をリアルに落とし込んだスタイルで、かつての原宿ガールが成長したような大人のストリートを提案してみせた。初のランウェイだが、アニメヒロインを連想させる音楽や演出で遊び心も垣間見える。


リアルなワードローブとアップサイクリング

 ポスト「サカイ(Sacai)」の発掘が日本のファッション業界の課題のようになっているが、先シーズンからパリで公式デビューを果たした「マメ(Mame Kurogouchi)」のように、バランスのとれたクリエイティビティで現代女性のリアルな共感を呼ぶデザイナーが頭角を現し始めている。東京ファッションウィークに参加するブランドの中でもとりわけ真剣にビジネスを見据え、"卒業"して欧米に旅立つ可能性を秘めているのがこのグループだろう。

Sreu - SS 2020 - Tokyo - Image: Fashionsnap.com


 中でも初のランウェイで洗練された古着リメイクを見せた「スリュー」の存在感は際立っていた。パリでは「マリーン・セル(Marine Serre)」がフューチャリスティックなリサイクルウェアで注目を浴びているが、「スリュー」の植木沙織もアップサイクルという枠にとらわれないクリエイティブなコレクションを披露した。以前は「フルギニレース(Furugi-ni-lace)」というブランド名で展開していた「スリュー」。古着やデッドストックのTシャツ、スウェット、デニムを使い、洗練されたカッティングとパターンで完成度の高いモダンなルックに仕上げた。スリムなシルエットの切り替えデニムやレースのパッチワークのほか、Tシャツとサテン、レースをドッキングしスリークなスタイルに仕上げたロングドレスが目を引いた。アトリエで一点一点制作する少量生産の体制だが、すでに香港の「ハーヴェイ・ニコルズ(Harvey Nichols)」などに卸しており、ヨーロッパやアジアで順調に販路を伸ばしている。

 国内ではすでに大きな成功を収めている「チノ(Cinoh)」は、ボーダーやバスクシャツなど、典型的なフレンチシックを独自に解釈したコレクションを発表したが、コットンやポリエステルなど、一部でリサイクル素材の使用を始めているという。

 他にも、やはり「古着」をルーツにもつ「ハイク(Hyke)」は、ミニマルでクリーンなユーティリティウェアをさらに進化させた。ミリタリーウェアのコードを巧みに脱構築し、コンセプチュアルでアーティなコレクションに仕上げている。今季は新たな「アディダス(Adidas)」とのコラボレーション「Adidas by Hyke」も発表しており、ロゴやスポーツウェアの要素と、フリンジ、プリーツなどを組み合わせて洗練されたウェアを作り上げた。
 

カラフルなオプティミズム

 先シーズンにニューヨークでデビューした途端大きな話題をさらった「トモ コイズミ(Tomo Koizumi)」は、東京でもファンタジックかつオプティミスティックなショーを披露した。一人の女性が成功を掴む物語を、チュールとラッフルを重ねたドリーミーなルック一つ一つで表現する。ニューヨークで発表した7型に3つのルックを新たに加えて東京仕様のショーに仕上げた。まだ一般向けの商品は展開していないものの、ファッションとクリエーションの楽しさを純粋に思い出させてくれるものだった。

Kenneth Ize - SS 2020 - Tokyo - Image: Fashionsnap.com


 そして今までにない試みのプロジェクト「FACE. A-J」では、独特の色彩感覚をモダンに昇華したアフリカのデザイナー達が光った。「テーベ・マググ(Thebe Magugu)」はアフリカの伝統的なテキスタイルをモダンなシルエットに昇華していたほか、「ケネス・イゼ(Kenneth Ize)」のカラフルなテーラリング、「Anyango Maphinga」のラッフルドレスを纏って踊るモデルたちのパフォーマンスには、楽観的なエネルギー感じられる。また、日本から参加した「サルバム(Sulvam)」は「ケネス・イゼ」で使用された手織りのテキスタイルを用いたコレクションを製作するなど、異なる文化の交流で生まれるシナジーにも注目したい。その後ナイジェリアのラゴス ファッションウィークでも同様のイベントが行われている。

 ファッションウィーク直前に日本を襲った台風19号は、広い地域に甚大な被害をもたらした。「ミスター・ジェントルマン(Mistergentleman)」はショーのフィナーレを急遽変更し、カラフルな10色のタイダイ柄ルックを発表。「ファッションでポジティブなパワーを伝えたい」というデザイナーのメッセージを送り出した。

 

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