2019/07/23
松屋銀座/消費税増税対策、コト施策・倉庫開放セール実施
2019/07/23
松屋銀座は、10月に予定される消費税引き上げに向け、8月から駆け込み需要などに対応した各種施策を実施する。
まとめ買いや買い控えは、直前直後の9月10月に集中すると予測。9月は、松屋創業150周年施策のスタート月でもあり、祝祭感のあるイベントで他店との差別化を図る。
9月は売上前年比20%増、10月は前年並みを目指す。
前回増税時の2014年は、増税前は高額品やまとめ買い傾向が目立ち、特選、宝飾時計、婦人靴、着物などで売上伸長。客単価も2000円弱増加した。
増税当月の4月は宝飾、時計など高額品は反動で苦戦したものの、全体では3%減に留まった。
8月1日~11月5日は、松屋カード新規入会7%キャンペーンを開催。通常初年度5%優待のところ、7%優待にする。
秋のブライダルフェアは、7月31日~9月30日に会期延長。マリッジリング成約でノベルティプレゼントや刻印サービスなどのブライダルフェアを前年比21日増で展開する。
9月25日~30日、宝飾均一セット商品を販売する。定番のパールやダイヤのセットを10万、20万、30万の均一特別価格で用意した。
8月21日~10月1日、紳士服カスタマイズフェアを、松屋銀座限定生地、特典を用意し、会期を1週前倒して展開する。
増税後の10月は、体験、コト施策での集客を図る。前年同時期は物販だった催事会場、今年は展覧会を集中し、館内回遊策を強化する。
9月25日~10月7日「天気の子展」「ムーミンSTORY2019」、10月9日~22日「伊集院静展」「はたらく細胞原画展」を開催する。
また、軽減税率対象の食品の打ち出しとして、10月2日~15日、例年10月中旬に実施する「グルメフェスタ」前傾して実施。お祭り感のあるイベント、全館でワークショップ、コンサルティングなどを行う。
さらに、倉庫開放セールを10月26日・27日実施。ジャストシーズンアイテムを中心に、衣食住揃うセールを10月末に実施し、節約モードを刺激していく。
日本百貨店協会/6月の売上高3カ月連続マイナスの4789億円
23/07/2019
日本百貨店協会が7月23日に発表した6月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象78社・215店)の売上総額は約4789億円(前年同月比0.9%減)となり、3カ月連続のマイナスとなった。
23 juillet 2019日本百貨店協会/6月の売上高3カ月連続マイナスの4789億円
日本百貨店協会が7月23日に発表した6月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象78社・215店)の売上総額は約4789億円(前年同月比0.9%減)となり、3カ月連続のマイナスとなった。
中旬以降の低温多雨に加え、月末の台風など悪天候による集客減が響き、主力の夏物商材が苦戦。同時期開催のクリアランスセールは盛り上がりに欠ける結果となった。
顧客別では、円高基調にあるもののインバウンド(シェア5.9%)が0.6%増(283億円/5カ月連続)と前年を確保。購買客数(1.4%減)の減少を購買単価(2.1%増)の増加で補う形で推移した。
一方、国内市場(シェア94.1%)は、前月より0.4ポイント改善したが1.0%減となった。
地区別では、10都市のうち5都市(名古屋、京都、大阪、広島、福岡)で対前年増と、合計ではほぼ前年並み(0.1%減)。地方(10都市以外の地区)は、2.8%減(26カ月連続)と厳しい状況が続くが、3地区(北海道、近畿、四国)ではプラスとなっている。
商品別では、ラグジュアリーブランドが好調だった身のまわり品(0.6%増)が3か月ぶりにプラス転換。雑貨(1.7%増)は、引き続き増勢を維持し5か月連続増だった。
化粧品(0.2%増)に加え、宝飾、時計、美術などの高額品(美術・宝飾・貴金属:8.9%増)が牽引している。
衣料品(1.7%減)は、前月より0.8ポイント改善したものの、天候与件で盛夏物が振るわずマイナス基調で推移した。
紳士服・洋品(0.2%増)はプラスに転じた半面、主力の婦人服・洋品(1.7%減)が苦戦。食料品(1.4%減)は2か月連続減も、菓子と惣菜は引き続き好調を継続した。
中元商戦前半は、WEB受注が二桁増の店舗もあり、堅調な滑り出しを見せている。
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