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第7回「LVMHプライズ」、「トモ コイズミ」がファナリスト入り 

掲載日
2020/03/10
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 2020年「LVMHプライズ」のファイナリスト8組が発表された。日本からは小泉智貴手掛ける「トモ コイズミ(Tomo Koizumi)」が選出されている。また、最終選考の審査員には新たにヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)、リアーナ(Rihanna)、ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)が加わる。

Photo: LVMH Prize


  20人のセミファイナリストの中から、今年は「アルワリア(Ahluwalia)」、「カサブランカ(Casablanca)」、「チョポヴァ ロウェナ(Chopova Lowena)」、「ニコラス デイリー(Nicholas Daley)」、「ピーター ドゥ(Peter Do)」、「シンディソ クマロ(Sindiso Khumalo)」、「スプリヤ レーレ(Supriya Lele)」、「トモ コイズミ(Tomo Koizumi)」の8組が最終選考に進んだ。
 
 審査員は、賞を主導するデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)をはじめ、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)、クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)、二コラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquière)、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)、クレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)、シドニー・トレダノ(Sidney Toledano)、ジャン=ポール・クラヴリー(Jean-Paul Claverie)といった面々に、新たにアブロー、リアーナ、マッカートニーを加えた12名が務める。

 リアーナはLVMHと共に自身のレーベル「フェンティ(Fenti)」を立ち上げており、ステラ・マッカートニーもグループが少数株を取得したことで提携。また、アブローは2018年春から「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のメンズウェアデザインを手掛けており、新規3名の審査員も皆LVMHの関係者にあたる。
 
 グランプリおよびカール・ラガーフェルド賞(Karl Lagerfeld Prize)は6月5日発表される予定だ。

Sindiso Khumalo - Photo: FashionNetwork.com/Godfrey Deeny


 「セミファイナリストのクリエイティビティと、環境に配慮した衣服を作ろうという意識に今年も驚かされました。皆さん本当によくやってくださったと思います」とデルフィーヌ・アルノー。
 
 「ウィメンズウェアブランドが5組、メンズウェアをメインとするのが3組で、ブルガリアにルーツを持つデザイナーは同賞初となります。昨年の受賞者テベ・マググ(Thebe Magugu)に続き、南アフリカからのデザイナーが今回も最終選考に残りました。8組のファイナリストは、それぞれが個性的な才能を持っていて、クラフトマンシップへの思いが強いブランドばかりです」。
 
 8組中5組がロンドンを拠点に展開しており、残りはニューヨーク、東京、ケープタウン発となっている。
 
 一番有名なのは小泉智貴手掛ける「トモ コイズミ」だろう。ニューヨークの「マーク・ジェイコブス」店舗で行った初のショーは、カラフルなラッフルに溢れたコレクションが大きな話題を呼んだ。メトロポリタン美術館コスチューム・インスティテュートの「Camp: Notes on Fashion」展にも彼のルックが展示されていた。

Tomotaka Koizumi - Photo: FashionNetwork.com/Godfrey Deeny


 人気という点では「ピーター ドゥ」も負けていない。2014年には、第一回「LVMHプライズ」の学生向け「グラジュエート」部門でも受賞しているが、マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)を見習ってか、顔を晒したがらないデザイナーだ。先月開かれた選考会のショールームでも、後頭部の写真しか撮らせていない。
 
 シンディソ・クマロは、独特のインスピレーションを繊細に解釈して目を引いた。19世紀に西アフリカの王族であったサラ・フォーブス・ボネッタ(Sara Forbes Bonetta)は数奇な運命を辿り、奴隷身分から救い出されてヴィクトリア女王と名目上の親子関係を結んだという人物だ。
 
 スコットランドとジャマイカをルーツに持つニコラス・デイリーは、国際ウールマークプライズでファイナリストにノミネートされたこともある。両親が1978~82年まで運営していたレゲエクラブの影響もしばしば見られる。

 モロッコ系フランス人デザイナーのシャラフ・タジェル(Charaf Tajer)による「カサブランカ(Casablanca)」はフランスのヒップホップカルチャーではカルト的な人気を誇り、今年1月のパリ メンズファッションウィークでは初となる公式ランウェイも披露した。

Emma Chopova and Laura Lowena - Photo: FashionNetwork.com/Godfrey Deeny


 プリヤ・アルワリアはインドとナイジェリアにルーツを持つデザイナーで、ウエストミンスター大学を卒業。デッドストックやリサイクルの素材を用いて、テキスタイルに新しい命を吹き込んでいる。
 
 インド系英国人デザイナーのスプリヤ・レーレは、ビニール、モヘア、メッシュ、マドラスチェックなどを用いて、エレガントで彫刻的なピースを作り上げた。
 
 ブルガリア系アメリカ人のエマ・チョポヴァ(Emma Chopova)とイギリス出身のローラ・ロウェナ(Laura Lowena)は、古いカーペットからタペストリーまで様々な素材を使ってアイコニックなキルトスカートをや、ファンキーなトップ、スマートフォンケースなどを作り上げ、昨今のリサイクル・アップサイクルの流れを加速させている。
 
 昨年もLVMHグループのECサイト「24S」でファイナリストによるカプセルコレクションが販売されていたが、「今年は『24S』と『Matchesfashion.com』がファイナリストをサポートし、グローバルな知名度を高める手助けをします」という。

 

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