fashionsnap
2019/09/18
資生堂と高島屋による初の展覧会がスタート、山口小夜子ら起用した歴代広告など貴重な資料を公開
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2019/09/18
資生堂と高島屋による初の展覧会「美と、美と、美。-資生堂のスタイル-」が9月18日、日本橋高島屋S.C. 本館8階ホールでスタートした。会期は9月29日まで。展覧会のアートディレクションはクリエイティブユニットのキギ(Kigi)が担当した。
会場内では、1897年に資生堂初の化粧品として登場して以来100年以上にわたり親しまれているロングセラー商品「オイデルミン」の歴代パッケージを集めた「赤の魔法 オイデルミン」をはじめ、フランスのクリエイター セルジュ・ルタンス(Serge Lutens)が手掛けたポスターが並ぶ「セルジュ・ルタンス」、メイクの変遷を商品やモデルの写真と共に紐解く「資生堂『美』の歴史」、約100点におよぶ香水瓶が一堂に会す「『美』が香る」といった9つのテーマごとで展示空間を区切り、同社を代表する商品やポスターなど約500点を通じて多様な美の世界を紹介。白い肌に繊細なアイライン、鮮やかな赤いリップをつけた山口小夜子の神秘的な姿が注目を集めた「シフォネット」のポスターをはじめとした時代を代表する女優を起用した華やかな広告のほか、モダンで優雅な女性像や唐草文様、和文欧文ロゴタイプ、花椿マークを用いた作品で「資生堂スタイル」を確立させた資生堂意匠部デザイナーの山名文夫によるデザインや原画なども公開されている。企業文化誌「花椿」に焦点を当てたセクションでは、1937年に創刊した同誌のアーカイブ約200冊を壁一面に展示。一部の雑誌は見開きで並んでおり、刊行当時の誌面を見ることができる。
同展のラストを飾る「『美』の未来」では、真っ赤な口紅を使って女性の顔や椿などのモチーフを紙に描き出していく描画ロボットと、様々な女性たちが口紅を塗る映像で構成される新作のインスタレーションを発表。早稲田大学基幹理工学部の学生2人の協力のもとKigiが制作したもので、描かれた絵は会期中に少しずつ増えていくことで作品内容が変化していくという。
開催に先駆けて行われた内覧会では、時代を象徴するメイクを施した5人のモデルによるプレゼンテーションを実施。1920年代、1950年代、1960年代、1970年代前半、1970年代後半といった5つの時代の特徴的なメイクが披露された。
なお、同展は日本橋高島屋S.C.を皮切りに、大阪、名古屋、京都、横浜の5店舗を巡回する。
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