香港の利豊、百貨店運営2社と合弁会社を設立 中国で300店舗を出店へ

 香港の大手アパレル商社、利豊(Li & Fung)は6月23日、百貨店を運営する2社と合弁会社を設立し、新ブランドを立ち上げ中国で300店舗を出店する計画を発表した。

 利豊はこの合弁会社に20%を出資。北京王府井百貨集団(Beijing Wangfujing Department Store Group Co Ltd)と上海百聯集団(Shanghai Bailian)がそれぞれ40%を出資する。


Li & Fung

 3社により設立される新会社名は「BaiFuLi Co Ltd」。利豊の主要顧客であった米小売大手ウォルマート・ストアーズ(Wal-Mart Stores Inc.)は今年5月、利豊との仕入れ委託契約を縮小することを明らかにしており、利豊は今回の新会社設立を通じてその減収分を取り返したい意向だ。利豊が今年3月に発表した2014年通期純利益は、前年比で11.8%減少していた。

 新会社BaiFuLiの資本金は4800万人民元(約9億6000万円)。利豊は、新たな合弁会社を通じて自社ブランドを開発することにより、「急速に拡大し競争が激化しつつある小売業界で」競合他社との差別化を計ることができると説明している。


Li & Fung

 利豊の馮国綸(William Fung)会長は、「この戦略的パートナーシップを通じて、中国で増加する中産階級をターゲットとした大規模な販売網の、世界的なサプライチェーンを拡大していくことが可能となる」と話した。

 新会社では、1〜3つの自社ブランド設立に加え、最大6ブランドと3年間のライセンス契約を交わす計画だという。また、これに伴い国内に約300店舗を展開する予定で、売上高は10億人民元(約200億円)を目指す。

 利豊はさまざまな国際企業と購買委託契約を交わしているが、今年に入り、委託契約の縮小が相次いでいる。5月には米ウォルマートに加え、ケイト・スペード(Kate Spade & Co)も契約縮小を発表。これまで利豊に委託していた小物の購買業務を、2016年春より自社で行う方針を明らかにした。

(2015年6月24日現在、1人民元=20円で換算)
 

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